頭皮湿疹や頭皮トラブルの原因とは!?対策から予防法まで大解説!
頭髪のお悩みといえば、どうしても抜け毛や薄毛に関心が向いてしまいがちですが、それはある意味幸せなことかもしれません。というのは、頭皮にかゆみやフケなどのトラブルがあれば、そっちの方が深刻ですから、ハゲを気にする余裕もなくなってしまいかねないからです。
さらに言えば、頭皮のトラブルが抜け毛や薄毛につながることもありますから、頭皮に不快な症状があったら決して放置すべきではありません。
このカテゴリーでは、そんな頭皮トラブルの種類や対処法などについて、解説しています。少しでも健康な髪を保つためにも、頭皮トラブルについての知識を蓄えておきましょう!
頭皮がかゆい!!その原因で一番よくあるのは「乾燥」だった!?
頭にかゆみを感じたことがない人は、とても少数なのではないでしょうか。頭皮のトラブルといえば、きっと誰もが「頭皮のかゆみ」を第一に思い浮かべるほど、この症状はメジャーなものです。
そんなありふれた頭皮のかゆみですが、いったいどんなことが原因となっているのでしょうか?
かゆみの原因は乾燥!
頭皮のかゆみで、もっとも多く見られる原因は、頭皮の乾燥です。
頭皮も顔や身体の表面と同じ皮膚の一部であり、しかも顔の皮膚などに比べて頭皮はとても薄いため、体質や環境によって乾燥してかゆみが生じることは、当然あり得るわけです。
頭皮が乾燥する原因には、以下のようなものがあります。
- 乾燥肌
- 紫外線
- マラセチア菌
- 皮脂の過剰分泌
- エアコン等の影響
- 洗いすぎ
※頭皮のかゆみの原因のみ特集した記事もございます。是非、ご覧ください。
マラセチア菌も乾燥の原因!
あまり聞いたことがないかもしれませんが、頭皮にはマラセチア菌という常在菌がいます。
普段ならまったく害のない菌ですが、何らかの原因で活発化すると、乾燥やかゆみ、抜け毛をはじめとする様々な頭皮トラブルを引き起こします。
■常在菌(マラセチア菌)の活動が活発化した時の悪影響
●外界からの刺激に対して弱くなります。
・・・地肌の新陳代謝のリズムが早くなり、これにより未熟な細胞片が剥がれてしまうからです。
●バリヤ機能が低下してしまい、肌トラブルを起こりやすくなります。
マラセチア菌は頭皮の脂肪を栄養にして繁殖するため、皮脂の過剰分泌はマラセチア菌によるトラブルを引き起こします。そして、皮脂の過剰分泌を招くのが、乾燥なのです。
さらに、乾燥は頭皮に痛みを引き起こすこともあります。しかし、頭皮の痛みの原因は乾燥だけではありませんし、神経痛や帯状疱疹など治療が必要な病気がかくれていることもあります。頭皮がピリピリと痛む方に向けた記事がございますので是非ご覧ください。
常在菌はどうしようもないが、乾燥を防ぐことは自分でもできそうだな。かゆみがなくなれば、掻きすぎてかさぶたや湿疹ができてしまうこともなくなるし、やっぱり乾燥対策が大切なんだな!
シャンプー剤が頭皮トラブルの原因に!?洗いすぎには注意!
頭皮や髪をきれいにするために誰もが日常的に行っているシャンプーですが、それが頭皮トラブルや頭皮湿疹の原因になってしまうこともあるって、ご存じでしたか?さらに言えば、シャンプーの選び方や洗い方によっては、薄毛にまでつながってしまうこともあるんです。
シャンプー剤の種類
市販のシャンプーには、洗浄成分の種類によって主に以下の3種類があります。
- 高級アルコール系シャンプー
- アミノ酸シャンプー
- 石鹸シャンプー
このうち、高級アルコール系シャンプーと石鹸シャンプーは、洗浄力が強い成分が含まれています。したがって、頭皮の皮脂を取りすぎてしまい、乾燥につながりやすいのです。頭皮の乾燥が気になる方は、アミノ酸系洗浄成分が使われているシャンプーを使いましょう。
臭いを抑えるシャンプーとは
頭皮が乾燥すると、それを補うために皮脂分泌が過剰に行われるようになります。この過剰な皮脂は頭皮トラブルの原因になり、さらには頭皮のニオイにもつながります。
ということは、頭皮のトラブルや臭いを予防するためには、頭皮が乾燥しないようなシャンプーを使う必要があります。
育毛シャンプーと銘打ったものの中には、頭皮を乾燥させてしまうほど脱脂力が強いものもありますので、元々脂性の方以外はお気を付けください。
アミノ酸系シャンプーや、馬油シャンプー、地肌ケア用シャンプーなど頭皮に優しい低刺激のシャンプーを選ぶとよいでしょう。
シャンプーのし過ぎに注意!
また、頭皮トラブルを避けるためには洗髪方法も重要です。薄毛が気になる方は、清潔にしなければと思うあまり洗いすぎてしまうこともあるかもしれませんが、それはNGです。
頭皮の乾燥を放置すると、フケ・赤み・かゆみなどの不快な症状が現れるだけでなく、次章に紹介するような皮膚の病気になることもあるので、注意が必要です。適切なシャンプー方法はすぐにできる乾燥対策ですから、ぜひ毎日の習慣にしてくださいね。
頭皮の角栓を上手に除去しよう
頭皮の角栓は悪化すると、頭皮の悪臭、頭皮のニキビの原因、抜け毛の原因になります。上手にシャンプーをして、頭皮の角栓をキレイに除去しましょう。
それにしても、きれいにしたくて頑張ってシャンプーしてたのが逆効果だったかもしれないのは、ちょっとショックだぜ!洗い過ぎは、かえって乾燥しちまうってわけだな!
放置厳禁!乾燥した状態が続くと乾癬や頭皮湿疹などを引き起こす!?
頭皮の乾燥はかゆみなどの様々な症状の原因になることをお伝えしましたが、ただ不快なだけならまだしも、皮膚の病気にまでつながることもあるのです。なので、頭皮のかゆみを感じたら、決して放置してはいけません。
どのような病気になる恐れがあるのか、代表的なものをご紹介します。
乾癬ってどんなもの?
まずは、乾癬(かんせん)という皮膚の病気から見ていきましょう。
慢性の経過をとる皮膚疾患で、国内の患者数は10万人(1000人に1人)以上といわれています。
主な症状は皮膚から少し盛り上がった部分(赤い発疹)の上の、フケのようなものが付着してしまいボロボロと剥がれ落ちてしまう病気です。
つまり、
- フケのようなものがたくさん出る
- かゆみ
- 抜け毛
などを主な症状とする、慢性の皮膚の病気なのです。
原因には遺伝なども関係するのですが、感染症やストレスなども引き金となる病気で、頭皮が乾燥していると感染症にかかりやすくなるため、乾癬のリスクも上がるのです。
アトピーなどの頭皮湿疹になるおそれも!
さらに、頭皮の乾燥を放置すると、頭皮湿疹にまで悪化してしまうこともあります。頭皮湿疹とは頭皮に起こる皮膚炎の総称で、以下のような種類があります。
- 脂漏性湿疹
- アトピー性皮膚炎
- 蕁麻疹
それぞれ別の皮膚炎なのですが、頭皮の乾燥やマラセチア菌も、これらに共通する原因のひとつです。
こちらの記事では、そんな頭皮湿疹について詳しく解説しています。
フケは薄毛につながる心配も!
乾癬や脂漏性湿疹などの頭皮の炎症によって、フケが出ることもあるとお伝えしました。しかし、フケの原因はそれだけではありません。また、フケにはサラサラした乾性のものと、ベタベタした脂性のものという2種類があるのです。
どちらも放置しない方が良いものではありますが、特に乾燥したフケは毛穴の周囲に溜まりやすく、「粃糠性(ひこうせい)脱毛」という状態につながることもあります。
つまり、フケを放置してしまうと薄毛になってしまうこともあり得るんです。その辺りについては、こちらの記事に詳しくお話しておりますので、気になる方はご確認ください。
早めに皮膚科へ行こう!自分でできる対処法も!
頭皮の乾燥は決して放置しない方がよいのですが、忙しかったりするとなかなか対策が取れないこともあります。しかし、ただの乾燥から上記のような皮膚病にまで悪化してしまったら、できるだけ早く皮膚科へ行くことをおすすめします。
症状に合わせた薬を皮膚科医に処方してもらうのが、もっとも早く改善する手段です。
一方、自分でできる対処法もありますので、皮膚科の治療と並行して、以下のような点に気を付けることも大切です。
- バランスの良い食事
- ストレスをためない
- 正しい方法でシャンプーする
- 頭皮の乾燥を防ぐ
生活習慣は意外と重要です。
バランスの取れた食事をしてよく眠り、ストレスをためないようにすることが大切な頭皮と髪を守ります。
その他の頭皮湿疹も、強いかゆみや赤みなど、不快な症状が盛りだくさんだ!こうならないためにも、乾燥予防が大切というわけだな!
ニキビ?それともイボ?頭皮にできたブツブツの正体と対処法
頭皮トラブルの発展形には、平坦な形状の湿疹だけでなく、凹凸のあるブツブツもあります。でも、そのブツブツにもいくつかの種類があり、それぞれ異なった原因や対処法があったりもします。
もしも今、頭皮を触ってみてブツブツがあるならば、ぜひカテゴリー内の記事をご覧ください。
一番よくあるのは、やっぱり頭皮ニキビ
顔や身体など、どこにでもできるニキビは、もちろん頭皮にもできることがあります。というより、頭皮にはとても多くの皮脂腺が集まっているので、むしろ他の部分よりもニキビができやすい場所とも言えるのです。
そんな頭皮ニキビは、市販薬やセルフケアで対処できるものもあれば、炎症が酷く病院で薬をもらった方が良いケースもあります。
※※こちらに予防法まで詳しく解説しておりますので、最適なケアを心がけましょう。
実はイボだったというケースも!
頭皮にぶつぶつがあることに気づくと、ニキビだと思い込んでしまう人も多いのではないでしょうか。でも、実はイボだったということもあり得ます。でも、そもそもイボって何なのか分かりにくいですよね。
イボについてはこちらの記事でじっくりとお話していますので、「イボかな?」と思ったら皮膚科へ行くことをおすすめします。
粉瘤とは
さらに、頭皮にできるブツブツの正体として考えられるものとして、「粉瘤(ふんりゅう)」があります。ニキビやイボと違って、「粉瘤?そんなの初めて聞いた!」という人も多いかと思います。
それに加えて感染の恐れもありますので、ニキビのように自分でつぶしてはいけません。放置するとハゲることもありますから、病院でしっかりと治療しましょう。詳しい治療法などは、こちらでご確認ください。
治療法もそれぞれ違うみたいだから、さっさと病院へ行った方がよさそうだぜ!
頭皮の血行がよくなればトラブル知らず!血行促進のための秘訣とは?
ここまで、頭皮の乾燥が様々なトラブルの原因になるとお伝えしてきましたが、そこには頭皮の血行も関係しています。血行がどのように乾燥や頭皮トラブルにつながるのか、そしてどうすれば血行促進が可能なのかについての情報も、このカテゴリーで得られます。
血行不良が抜け毛の一因に!
頭皮の乾燥により皮膚が硬くなると、血行不良になりやすい状態となってしまいます。逆に、頭皮の血行が悪いことが、乾燥にもつながっていきます。そのほかにも、頭皮の血行不良によって
- 頭痛
- かゆみ
- 抜け毛
などなど、様々なトラブルにつながってしまいます。
頭皮の血行が悪いと、栄養分や酸素といった健康な髪のために必要なものが、毛母細胞にまで届きにくくなります。
そのために、抜け毛や薄毛のダイレクトな要因となってしまうわけですね。つまり、頭皮の血行促進に努めることが、ハゲやかゆみなどの様々な頭皮トラブルを防ぐのです。
頭皮の血行改善のためには、マッサージが大変効果的です。こちらの記事では→頭皮のマッサージ方法やグッズなどもご紹介していますので、ぜひご一読くださいね!
頭皮の状態のチェック法&ヘアケア法をご紹介!
乾燥を防いで髪を守っていくために、まずは自分の頭皮がどんな状態なのかをチェックしてみるのもオススメです。
こちらの記事では、頭皮の状態をチェックする方法や、頭皮マッサージの方法も詳しくご紹介しています。
でも、頭皮マッサージや生活改善なら、今日からでもすぐ始められるし、自分で対策が取れるのは助かるぜ!
頭皮のトラブルを防いで薄毛も予防!セルフケアで健康な頭皮へ!
頭皮のトラブルと聞いただけで、かゆみやフケなどを思い浮かべて不快になってしまう人も多いかもしれませんね。そんな頭皮トラブルは、乾燥や血行不良が原因になっていることが多く、それらは相互に作用しあって悪循環に陥りやすいものでもあります。
特に頭皮の乾燥は、いたるところで空調が整備された昨今では、誰も他人事ではありません。乾燥を放置してしまうと、乾癬や頭皮湿疹などの皮膚疾患まで発症してしまうことにもなりかねません。
もちろん、頭皮トラブルによって抜け毛や薄毛のリスクが上がるのは、言うまでもありません。健康な髪は、健康な頭皮から。髪だけでなく、頭皮もしっかりケアしてあげましょう!
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