きちんと毎日頭を洗っていても出てしまうことがある「フケ」。
正直フケが出ていると不潔な印象になってしまいますから、どうにかこの状態を改善したい!という方は多いと思います。
だけど「フケへの対処方法がよくわからない…」と悩んでいたりしませんか?
でも大丈夫!この記事では「乾燥フケ」と「脂性フケ」の2つのタイプのフケ、そして両方に共通するものも含め、フケへの対策方法をご紹介。これであなたもフケ知らずになりますよ!
フケには複数の種類がある!あなたはどのタイプ?
一言で「フケ」と言っても、実は複数の種類があるんです。
- 頭皮の乾燥が原因で発生する「乾燥フケ(乾性フケ)」
- 頭皮の皮脂が多いことが原因で発生する「脂性フケ」
- 頭皮の病気が原因で発生するフケ(病気によって出るフケは様々)
フケ自体の種類は主に2種類ですが、原因は様々と言うわけですね。
一体どのような原因でそれぞれのフケが発生してしまうのか知りたい!という方はぜひこちらの記事をご覧ください。
それでは、フケが発生する原因ごとにその対策法を紹介していきます。
対処法を間違えると逆に悪化する可能性もあるから、自分のフケのタイプを知ってから対策を取ることをオススメするぞ!
乾燥によるフケ「乾燥フケ」を出さない方法は?
頭皮が乾燥してしまうことで、頭皮のバリア機能が低下し、まだ剥がれ落ちるべきでない角質が剥がれおちてしまう(ターンオーバーの乱れ)などの理由で発生する「乾燥フケ」。
白くてパラパラしているのが特徴で、肩に積もったりして目立ってしまうこともあり、ぜひとも避けたいですよね…。
しかも乾燥した頭皮はかゆみを引き起こし、そこから抜け毛といった頭皮トラブルに移行する可能性も十分!
頭皮を乾燥させないための対策方法を早速見ていきましょう。
洗浄力が弱めのシャンプーに変えてみる!
また、洗浄力が強いシャンプーは頭皮のバリアとして必要な分の皮脂まで奪い取ってしまいます。
敏感肌用や乾燥肌用と付けられた、必要な潤いは残しながらもしっかりと汚れを落としてくれるシャンプーも発売されていますので、頭皮の乾燥に悩む方はまずシャンプーを変えてみてはいかがでしょうか?
こちらの記事では、フケ対策として有効なシャンプーをいくつか紹介していますので、こちらも参考にしてみてくださいね。
頭皮をローションなどで保湿する!
シャンプーを変えてもまだ乾燥している気がする、シャンプーを変えるのはちょっと…という方は、洗髪後の頭皮ケアとして「保湿」を加えてみてはいかがでしょうか。
頭皮用のローションやトニックは多く発売されていますし、中には育毛効果など嬉しいオマケつきの商品も。
また、大昔から美容のための油として使われている「椿油」も有効です。
スカルプケアシャンプーでおなじみのアンファーによると、椿油には皮脂と同じ「オレイン酸トリグリセリド」という成分を多く含んでいます。
そのため毛穴に詰まった汚れを表面に浮かせてシャンプーで落としやすいようにしつつ、油分によって肌のバリアも補ってくれるというスグレモノ!
シャンプー前のケアながら、きちんと洗髪後・乾燥後も肌がしっとりするので「きちんと汚れを流しつつ保湿したい」方におすすめです。
また、同様の効果を得られる
- ホホバオイル
- あんず油
も有効です。ご自身の好みなどによって使い分けてみてくださいね。
頭皮にダメージが大きい!激しいカラーリングやパーマは控える
オシャレに欠かせないといってもいいカラーリングやパーマですが、頭皮に結構なダメージを与えます。
そもそも頭皮にカラーリング液などがつかないように美容師さんは頑張ってくれるのですが、それでも多少はついてしまいますよね…。
また、カラーリングなどをした後はきちんと薬剤を落とすためにクレンジングを行い、その後通常のシャンプやトリートメントを行いますので、かなり頭皮の脂はなくなった状態といっても過言ではありません。
全くするな…とはいいませんが、1ヶ月に1回、2週間に1回といった短いスパンで頭皮にダメージを与えるような行為を続けていると、頭皮のバリア機能が低下して乾燥を引き起こす可能性大!です。
カラーなどをした後一時的にフケが多くなる、というくらいであればその時だけなので問題はないと言えますが、継続的にフケが増えてしまった場合は乾燥肌になってしまったか、パーマ液やカラー剤が肌に合わないものだったのかもしれません。
コラーゲンを摂取してターンオーバーを補助する
ターンオーバーは一定の周期で新しい皮膚に生まれ変わる行為です。そのため、新しい皮膚が作られないとターンオーバーすることが出来ない…とも言えます。
女性に嬉しい美容成分「コラーゲン」ですが、これは肌の材料となるものなので実は男性にも嬉しい成分。特に乾燥肌の方はターンオーバーの乱れが原因であることも多いので、意識して摂取することで正常なターンオーバーの手助けになります。
コラーゲンが含まれている食材は
- 手羽先
- 鳥の軟骨
- 牛すじ
- 鮭
などなど。
もちろんコラーゲンと言えば!な食材「フカヒレ」にはかなり多く含まれているのですが、日常的に食べられる食材じゃないですよね(笑)
上記の食材は決して高価なものではないので、普段の食事の中で意識して食べるようにしてみてはいかがでしょうか。
カラーリングやパーマみたいな頭皮にダメージを与える行為も控えめにすべきだな。
今はよくても将来髪の毛が生えてこないこともあるからな!
油分コントロールが大事!「脂性フケ」の対策方法
続いては、頭皮の皮脂が多いため肌に住む常在菌「マラセチア菌」が異常繁殖してしまい、それに伴って脂っぽいフケである「脂性フケ」が発生してしまう方に向けた対処法です。
こちらは乾燥フケと違い湿っているタイプのフケのため、肩にはらはら落ちてしまうと言うよりは、髪の毛にひっついた状態で存在感を出してきます…。乾燥フケもイヤですが、こちらも清潔感を損なうので避けたいところですね。
そんな脂性フケの対処法ですが、基本は「油分をコントロールする」ことにあります。具体的な方法を早速ですが見ていきましょう!
きちんとシャンプーをして汚れを取る
基本中の基本!と言える対策法です。脂性フケの原因は頭皮に皮脂が残りすぎていることです。もしかしたら、
- シャンプーの頻度が少ない
- きちんとすすげていない(洗い残しがある)
- きちんと汚れを落としきれていない(洗浄力が低い)
といった問題を抱えているのかもしれません。
他には、シャンプーの仕方が悪い(きちんと洗っていない)場合も汚れを取りきれず、シャンプーをしていても皮脂が多く残っている状態になっている可能性もあります。
重要なのは1日1回、きちんとシャンプーをして汚れを取ること。ただし、洗浄力が強いシャンプーがいいとは限りません。
なぜなら、洗浄力が強いシャンプーは皮脂を取りすぎてしまうことがあり、逆に皮脂が多く分泌される原因となるからです。
皮脂を取りすぎて乾燥した頭皮になると乾燥フケが出ますが、そこから脳が「乾燥しているからもっと脂(皮脂)を出さないと!」と思い、本来必要な量以上の皮脂を分泌してしまうんです。
なのできちんとシャンプーをすることは大切ですが、刺激の強いシャンプーを使っていればいいというわけではありませんのでご注意を!
皮脂の分泌量が増えるような食事・食材は控える
皮脂の分泌量を増やすのは何も乾燥だけではありません。
自分が普段とっている食事の内容で皮脂の量は変化するんです!
皮脂分泌量を増やすと言われているのは以下のような食事です。
- 揚げ物・油ものなどの脂っこいもの
- 糖分が多い甘いもの
- ごはん、ビールなどの炭水化物
いずれも非常に魅力的なものなのですが…これらばっかりに偏った食事をしていると、皮脂分泌量が多くなり頭皮も皮脂が多い状態になりやすいんです。
それだけなく臓器にも負担をかけますし、やはり太ってしまいますので、こういった食事を禁止とはいいませんが、あまりこれらの食品ばかりに偏りすぎないようにしましょう。
常に頭皮を清潔に保つことで、菌の繁殖を抑える!
特に夏など汗をかきやすい時期は、頭皮環境も悪くなりがちです。脂性フケの原因となる「マラセチア菌」はカビの一種ですので、湿気と適度な温度は大好物といっても過言ではありません。
汗をかいて頭皮がベタベタしていそうだな…と思ったらタオルなどでさっと汗を拭き、出来るだけ菌の繁殖を抑えられるような頭皮環境でいることをこころがけましょう。
夏は帽子をかぶっていても汗をかきますしムレやすいので特に注意が必要ですね。しかし、冬でもヘルメットなど通気性の悪い帽子をかぶっていると、やはり汗や湿気で菌が繁殖しやすい環境と言えます。
タオルやヘアケアアイテムを駆使して乗り切りましょう!
もちろんシャンプーといった直接頭皮に影響を与えることも大事だが、内側からもケアしていかなければいけないということか…。
ビールに唐揚げ…美味しいのだが…。
病気が原因で発生するフケは、医師の診断の元治療を!
乾燥肌・脂性肌など肌質にかかわらず、頭皮の病気・疾患によってもフケ(またはフケのようなもの)が発生してしまう病気はいくつかあります。
中には「乾燥(または皮脂)が原因で出来るフケなのかどうか」が見分けづらいこともあります。
フケの発生が症状として出て来る頭皮の病気として、以下のようなものが挙げられます。
- アトピー性皮膚炎
- 乾癬
- 脂漏性皮膚炎
- しらくも
中で「脂漏性皮膚炎」は脂性肌の方がなりやすいものなので、「脂性フケ」の対策方法や両方に共通する対策法を取ることで回避することが可能ですが、他の病気につきましては一概にこれらの対策方法で回避できる…というものでもありません。
まずは自身の頭皮に合う対策法を試してみて、それでも改善されない、フケの量が増えた、他の症状が出てきた…など、改善傾向が見られないようであれば医師の指示の元治療を行うべきでしょう。
とりあえず心配であれば皮膚科で診察してもらうのがベストな方法です。具体的な治療方法などはこちらの記事にて紹介していますので、どのような薬を使うのかなど知りたい方はぜひ一度ご覧ください。
それでも改善しないようだったら病気の可能性もある…と考えていいかもしれないな。
大きな症状が出ないことも多いからついつい見逃しがちだが、気をつけないとな!
フケを出さないようにするためには生活習慣も重要!
ここまでで、フケの種類や原因によって違う対策方法をお伝えしてきました。
が、実は、病気が原因などの特殊な理由を除いた場合は乾燥フケと脂性フケに共通する「対策法」もあるんです。
それは「生活習慣」に関すること!健康な身体を保つことで頭皮も健康になる、というわけですね。
栄養バランスのいい食事は重要。頭皮にいい食材って?
そして、バランスのいい食事はとても重要です。
脂性フケの対策として「脂っこい食事は控えめに」とお伝えしました。
健康なターンオーバーや肌状態はやっぱりバランスのとれた食事から。
特にフケ対策としてぜひ食事に取り入れてほしい食材・栄養素もありますので、表にしてまとめました。
栄養素名 | 効果 | 主な食品 |
---|---|---|
ビタミンB2 | 脂質の代謝を促す 皮膚や粘膜の健康を維持 |
レバー、卵 |
ビタミンB6 | 脂質の代謝を促す タンパク質の代謝を促す |
魚類・肉類 |
ビタミンA | ターンオーバーを正常化させる | レバー類・緑黄色野菜 |
亜鉛 | 皮脂の分泌量の制御 (薄毛にも効果あり) |
肉類・魚介類・ゴマ |
オメガ-3脂肪酸 | 皮脂のバランスを取る | ナッツ類・魚類 |
ポリフェノール | 抗酸化作用 抗菌作用 |
緑茶・コーヒー・ブルーベリー |
いずれも特別な栄養素ではありません。なので普段の食事にも取り入れやすいのではないかな?と思います。
抗酸化作用効果もあるビタミンやポリフェノール、薄毛の改善にも役立つと言われている亜鉛など、頭皮環境の改善だけでなくアンチエイジングにも効果がある栄養素ばかりですので、常に若々しくいたい!という方にもおすすめです。
生活習慣も見直そう。たっぷりの睡眠とストレス対処を!
シャンプーに気をつけたり、頭皮環境の改善にいい食材を意識的にとっていても、生活習慣が悪ければなかなか効果は表れません。
ストレスと睡眠不足はフケの原因のひとつ、と言われるくらいですので、生活習慣についてもしっかりとケアをしなければなりません。
とはいえやることは簡単。睡眠時間をしっかり取り、睡眠不足にならないようにすること。
そしてストレスも大敵です。とはいえこれは溜めないようにする…という方が難しいくらいです。
対処療法ではありますが、ストレスを感じたらリラックスする時間を取る、というようにバランスを保つようにしましょう。スポーツなどをして汗を流すのもよさそうですね。
特に食べ物は頭皮にいい=抜け毛などの防止にもなるってことだ!これは見逃せないぞ!
それぞれの対策法で症状は改善可能。それでもダメなら病院へ!
これまで意識していなかった部分がフケに関係していたなんて思いもよらなかったという方も多かったのではないでしょうか。
乾燥フケや脂性フケは、シャンプーの回数や方法、そして生活習慣を整えることで改善出来る可能性は十分にあります。
しかし、それでも症状が改善せず、沢山フケが出てしまう…ということもあるでしょう。
もしかしたら乾燥が原因だったのにケアをしすぎて脂性フケが今度は出るようになった、なんてこともあるかもしれませんが、もしかしたらそれは頭皮の病気が原因なのかもしれません。
不安になったり、気になったら皮膚科に行って医師に相談してみましょう。
色々試してみてダメだったら病気を疑う…という形でもいいと思うぞ。
もちろんかゆみや湿疹のような症状が出ていたらすぐに皮膚科にいくのも悪くないからな!