「豆乳が薄毛に効くらしい」「豆乳は髪に良いらしい」そんな噂を聞いたことはありませんか?最近薄毛が気になるな、と思っている人は豆乳が気になっているはず!
豆乳が薄毛に効くと言われている理由は、イソフラボンにあります。イソフラボンが髪にどのような効果もたらすのか、イソフラボンはどのような食品に含まれているのか、詳しくご紹介していきましょう。
イソフラボンで薄毛が解消!?その秘密とは
薄毛の原因となるAGAは、5αリダクターゼが男性ホルモンであるテストステロンと結びつき、ジヒドロテストステロンが生成して起こります。
このジヒドロテストステロン(DHT)が産生してアンドロゲンレセプターと結びつくと、ヘアサイクルが乱れて髪が細くなる、髪が抜けやすくなる、そして薄毛になるということに繋がってしまいます。
ジヒドロテストステロンとAGAの関係については、こちらジヒドロテストステロンがAGAの原因!徹底的に解説しますの記事で詳しく紹介しています。
また、5αリダクターゼが分泌すると皮脂の過剰分泌を引き起こし、頭皮環境を悪化させる恐れがあります。
では、そこでなぜイソフラボンが出てくるのでしょうか。それは、イソフラボンがこの5αリダクターゼを阻害する働きを持つためです。
イソフラボンが5αリダクターゼを阻害することで、AGAの原因となるDHTの生成を防ぐことができると言われています。
台湾で行われた研究では、豆乳がAGAに対する効果を示したという結果も出ていますよ。
台湾の国防医学院は、年齢やAGAのレベル、喫煙や食事などの生活習慣など様々な項目について調査を行ったのです。
台湾・台北国防医学院・公衆衛生大学院疫学科の研究結果が、以下の通りです。
【翻訳】
血液バナジウムと高頻度の豆乳はAGAに対して保護効果を与えるようだ。
食生活や喫煙といった要因もある中で、「血中のバナジウム濃度」及び「豆乳の頻繁な摂取」についてAGAとの因果関係が認められたという結果が出たというのです。
イソフラボンとAGAの関係についてまだ論文が少ない中、この結果が出たのは嬉しい事実ですね。
日本でも証明されているイソフラボンのDHT生成阻害効果
AGAとイソフラボンについての論文ではありませんが、日本でもイソフラボンがDHTの生成を阻害するという検証結果は出ています。
奈良医科大学と奈良大学の共同で発表された論文内で、大豆イソフラボンの短期投与が血清DHTレベルを低下させることを明らかにしたのです。
直接イソフラボンがAGAに効果があると証明されている論文ではありませんが、イソフラボンがAGAの原因物質であるDHTの生成を阻害して血清DHTレベルを低下させたという事実は、薄毛に悩む人にとって魅力的な結果となっていると言えるでしょう。
AGAの原因と治療法について特集した記事は、こちらです。
AGAとは?原因と治療方法を大解説!
海外で検証されて、その効果が論文として発表されているということは嬉しい情報ではないか!
豆乳で髪は強く太くなるってホント?
豆乳には、多くのイソフラボンが含まれていますから、イソフラボンによるDHTの阻害効果が期待できると言えます。
ただ、イソフラボンの髪にもたらす効果はそれだけではありません。
実は、イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと分子構造が似ており、エストロゲンと同様の働きをするのです。
エストロゲンの働きは、以下の通りです。
- 髪の成長を促し、成長期間をキープする
- 髪を強く太くする
- 血流改善
つまり、イソフラボンを摂取することは髪を太く、しっかりと成長させることに繋がるのです。
男はそのホルモンがないから、髪が女性よりも弱いということになるのか?
ただ、女性よりも存在量の少ない男性のエストロゲン量が減少すれば、女性よりも男性の方が薄毛への影響を感じやすいとは言えます。
イソフラボンを配合した育毛剤や育毛サプリもあり、多くの人が利用しています。
他にも、育毛に効果がある、抜け毛を防ぐと言われている成分は多くあり、その成分を用いた育毛剤が発売されています。
育毛剤についての情報は、こちらでチェックしてくださいね。
育毛剤とは?その効果・使い方や使った後の注意点まとめ
食品に含まれるイソフラボンの量をご紹介
では、どのような食品にイソフラボンが含まれているのでしょうか。
イソフラボンの平均摂取量は17.96㎎となっていますが、これは1日の摂取目安量には届いていません。
大豆イソフラボン摂取目安量は、1日40~50㎎と言われています。
ただ、イソフラボンは多量に摂取すれば良いというわけではなく、1日の摂取目安量を守ることが大切です。
薄毛に効果があるとされる食べ物・栄養素について興味がある方は、こちらの記事は要チェックですよ。
薄毛改善に役立つ食べ物まとめ!髪の毛に栄養を与え育毛・発毛しよう
イソフラボンは多くの食材に含まれているので、1日の摂取目安に注意しつつバランスの良い食事を心がけようではないか。
薄毛だけじゃない!女性に豆乳がオススメな理由とは
女性も、イソフラボンを摂取することで髪が太くなる、抜けにくくなるといった効果が見込めます。
女性に多いびまん性脱毛症の原因の1つがエストロゲンの減少だと言われていますので、エストロゲンと似ているイソフラボンを摂取することで抜け毛が改善する可能性があるのです。
ただ、女性にはそれだけではなく、他にもイソフラボンによる多くの効果が期待できます。
女性にとって、エストロゲンは大切な女性ホルモンです。女性は年齢を重ねると更年期障害を引き起こす人が多いのですが、更年期障害はエストロゲンが減少してホルモンバランスが乱れることで引き起こされるものになります。
- ほてり
- のぼせ
- 冷え
これらの症状は、日常生活に支障をきたすぐらい重くなる人もいます。
しかし、イソフラボンを摂取することでエストロゲンを補うことに繋がり、結果として更年期障害を和らげる作用が期待できるのです。
育毛だけでなく健康のためにも、女性にはイソフラボンがオススメなのです。
さっそく豆乳だけじゃなくてサプリメントも買ってこなきゃ!
イソフラボンは女性にとって大切な栄養素ではありますが、摂りすぎには注意が必要だということですね。
豆乳に含まれるイソフラボンで育毛を助けよう
豆乳にはイソフラボンが多く含まれており、イソフラボンはAGAの原因であるDHTの生成を阻害する働きがあることから薄毛に効果があると言われています。
また、イソフラボンはエストロゲンと似ている分子構造を持つことから、エストロゲンと同じ作用を持つ。エストロゲンの作用としては髪を強くする、髪を成長させるというものがあり、この働きも薄毛に効果的です。
ただ、イソフラボンだけを摂り続ければ良いというわけではありません。髪の成長や発毛には、多くの栄養が必要となります。イソフラボンの一日の摂取目安量を守りつつ、他の栄養素もバランスよく摂取したいですね。
イソフラボンだけ摂るのではなく様々な栄養素も考えた食事をして、健康的な育毛を目指すとしよう!
しかし、大豆に含まれるイソフラボンに本当に5αリダクターゼを抑制する効果があるのか?