「そういえば最近、髪に元気がなくなってきた」そんなことに、ある時ふと気づくと、なんだか急に不安になってしまいますよね。
「このままどんどん薄くなっていってしまうのか…」、「最近よく聞くAGAってやつなんじゃないか…」などと思い悩む方も多いはず。
自分の頭髪の状態がAGAによるものなのか、それとも違うのか。それによって取るべき対応も違ってきます。
そのため、まずはAGAかどうかを診断してもらわなければなりません。でもいきなり病院となると、ちょっと敷居が高すぎるとお感じの方もいることでしょう。
そんな方のために、AGAかどうかをある程度判断できるセルフチェックをご紹介いたします。これで、まずは心の準備をしてみましょう!
AGAかもしれないと思ったら、セルフチェックをしてみよう!
「自分のはやっぱりAGAっぽいな…」と思ったら、セルフチェックをしてみましょう。
AGAの特徴はこちら
いろんな病気を見てみるその前に、AGAの特徴をおさらいしておきましょう。高津皮フ科クリニックによると、AGAの特徴は下記のようになっています。
項目 | 特徴 |
---|---|
発症年齢 | 思春期以降 |
症状 | 頭頂部または生え際、もしくは両方から薄くなる 側頭部や後頭部は薄くならない |
経過 | 進行性 |
原因 | 男性ホルモンの関係 |
このようなAGAの特徴を踏まえて、上記のいろんな病気の症状や原因を見ていけば、よりAGAとの区別がつきやすいはずです。
AGAのリスクや前兆
AGAには遺伝が関係していると言われています。両親や祖父母に薄毛の人がいるのならば、今はフサフサであっても、いずれはAGAになる可能性は持っていると言えます。
また、AGAは進行性なので、ある日突然ごっそり脱毛があるわけではなく、まずは前兆があって徐々に進んでいきます。
よくある前兆には、このようなものがあります。
- 抜け毛が増えた(1日100本以上)
- 細く短い抜け毛が多い
- 髪のボリュームが全体的に減った
- 髪の毛が細くなった
- 髪の毛が柔らかく、コシがなくなった
- 髪のセットがしづらくなった
毎日鏡で自分の頭髪を見ていて、ふとこのようなことに気づいたら、もしかするとAGAの前兆なのかもしれません。
遺伝のリスクに加えて、上記のような前兆も見られるとするなら、AGAの確率は高まります。
セルフチェックのリストはこちら
ではいよいよ、AGAのセルフチェックをしてみましょう。セルフチェックには、上記の遺伝リスクや前兆と重複するものもありますが、一通りやってみてください。
当てはまる質問には「Yes」、当てはまらない質問には「No」と答えます。
- 父、父方の祖父母の方に薄毛の方がいる
- 母、母方の祖父母の方に薄毛の方がいる
- 最近、抜け毛が増えたと感じる
- 最近、産毛のようなコシのない髪が多くなった
- 思春期以降に薄毛になりはじめた
- 薄毛が徐々に進行していると感じる
- 額が広くなったと感じる
- 頭頂部が薄くなったと感じる
- 額と頭頂部の両方から薄くなった
いかがでしたか?
全ての項目が「No」だった場合
今のところ、AGAの兆候はまったく見られません。一安心ですが、AGAは遺伝リスクが無い人でも発症することがあります。
今後も油断せず、ときどきチェックリストをやり直してみると、より良好な頭髪の状態を保ちやすくなります。
「Yes」が遺伝は1~2個、症状は0個の場合
遺伝的要因だけが当てはまり、症状についてはすべて「No」だった場合、「リスクはあるけど今のところはAGAの特徴は見られない」という結果になります。
今はまだ症状が出ていなくても、遺伝リスクがある以上、今後も頭髪の状態に気を配っていきましょう。
「Yes」が遺伝は0個、症状は1~7個の場合
遺伝的要因は当てはまらず、症状に関する項目にひとつでも「Yes」がついた場合、「AGAの可能性あり」という結果となります。
このまま放置すると、AGAがどんどん進行していく恐れがあります。できるだけ早く、病院へ行って診断を受けることをおすすめします。
全ての項目が「Yes」だった場合
AGAの確率はかなり高いと思われます。しかも、症状も進行してきている状態です。
AGAは、対策が早ければ早いほど、効果的と言われています。すみやかに病院で診断と治療を受けることをおすすめします。
このセルフチェックは、かなり参考になりそうだな!チェックして結果が分かるまでに3分もかからなさそうだ。手軽にできてありがたいぜ!
これで、病院に行く前の心構えもバッチリだな!
最先端のセルフチェック!AGA遺伝子検査について学ぼう!
人はそれぞれ異なる遺伝子を持っていて、その遺伝子を解析することによって、その人が発症し得る病気などが分かるようになりました。これを遺伝子検査と呼びます。
セルフチェックのところでも出てきたように、AGAには遺伝的要因が関わっていると言われています。
そして現在では、AGAに関する遺伝子検査も可能なんです。上記のチェックリストよりもさらに詳しく科学的にAGAリスクを調べることができます。
何を調べるの?
AGAには男性ホルモンが関わっているのはすでにご存じだと思います。この男性ホルモン(アンドロゲン)に関連する遺伝子に特定の塩基配列をするものがあることが分かりました。
この塩基配列がCAGとGGCと呼ばれるもので、この2つの配列が短いとAGAを発症しやすいと言われています。
つまり、遺伝子検査では、各個人のCAG+GGCの長さを数値化し、どの程度AGAを発症するリスクがあるのかを調べます。
また、CAGのみの長さを調べることで、フィナステリドの感受性も分かるようになっています。フィナステリドとは、俗にいうプロペシアのことで、AGAの治療薬です。つまり、どの程度プロペシアが効く体質かということも、遺伝子検査で分かるわけです。
いつ受ければいいの?
遺伝子の配列は、各個人が持って生まれたもので、一生変化することはありません。すなわち、遺伝子検査の結果は一生同じです。
不安が強まったとき、気が向いたときなど、お好きな時に1回だけ受ければ良いのです。
AGA遺伝子検査はどこでできるの?
検査を受ける方法は2通りあります。
ひとつは病院で行う検査で、もうひとつはキットを取り寄せて自宅で行う方法です。どちらで受けても結果に差がでるということはありません。
病院で行う場合
病院での遺伝子検査の方法としては、各医療機関によって、採血をして行う方法と、頬の内側の粘膜を綿棒で採取して行う方法とがあります。
お値段は、医療機関によって違いますが、おおよそ20,000円前後といったところです。
病院で実施するメリットとしては、医師から直接結果の説明が受けられることや、結果に応じた治療がすぐに始められることなどがあります。
自宅で行う場合
まずは、検査キットを通販で購入します。中身が分からないように送ってくれるので、家族に知られたくない人でも安心です。
AGAドックによると、AGA(エージーエー)遺伝子検査の方法は下記のようになっています。
実施方法はとても簡単。キット付属の綿棒で頬の内側の粘膜を擦り取り、10分ほど乾燥させて、返信用封筒に入れて送り返すだけです。通常、2~3週間後に結果報告書が届きます。
メリットとしては、病院まで行かなくても手軽にできることと、お値段が13,000円程度と病院で受けるよりも安価なことが挙げられます。
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遺伝子検査で本当にリスクが分かるの?
実際の結果報告書には、AGAを発症するリスクと、フィナステリドの有効性とが、それぞれ数値で書かれています。
この数値そのものは、遺伝子を科学的に調べたものなので、信頼できるものです。
必ずAGAになるかどうかは分からない
ですが、数値はあくまでも発症し得るリスクがどの程度高いのか、もしくは低いのかを表すものにすぎません。
たとえリスクが高いという結果でも、死ぬまでAGAを発症しないことだってあり得ます。逆に、リスクが低くて安心していても、AGAを発症することだって十分あり得ます。
つまり、絶対にAGAを発症するのかしないのかは、誰にも分からないわけです。あくまでも、発症リスクが遺伝的に高いか低いかが分かるだけです。
この点をよく理解しておかないと、せっかくの遺伝子検査が無駄になりかねないのでご注意ください。
結果を有効活用しよう!
せっかくお安くはない金額をかけて遺伝子検査を受けたのですから、その結果を有効活用しましょう。
発症リスクが低かった人は、遺伝的要因は排除できたわけですから、あとは生活習慣を整え、ストレスをためないよう心掛ければ万全ですね。
逆に発症リスクが高かった人も、必ず発症すると決まったわけではありませんので、あまりクヨクヨし過ぎず、少しでも髪の毛に良い生活を送りましょう。
フィナステリドの有効性が高ければ、予防的に薬を飲むこともできますので、医師に相談してみましょう。
スゴイ検査があるもんだな!でも遺伝子検査をしたからって、AGAになるかどうかが100%分かるわけじゃないってことは、頭に入れておかなきゃな!
俺の遺伝子?今さら興味ないぜ!皆は、こうなる前にセルフチェックだ!
ハゲは必ずしもAGAとは限らない!?間違えやすい病気とは?
髪の毛が抜けるなどの症状が出ているからといって、絶対にAGAというわけではありません。
同じような症状なのにAGAではないケースも意外とたくさんあるのです。
脱毛症状があるAGA以外の病気
まずは、AGAではないにもかかわらず、それと似たような症状を示す病気を挙げてみましょう。
- 円形脱毛症
- 脂漏性脱毛症
- 薬物性脱毛症
- 瘢痕性脱毛症
- 粃糠性脱毛症
- 感染症
聞いたことがあるものもあれば、「何それ?」という病名もありますね。
AGAかどうかの判断基準にするため、それぞれの病気の症状を簡単にご説明していきます。
円形脱毛症
脱毛斑は10円玉くらいの大きさが一般的で、ひとつだけのこともあれば、いくつもできるもの、脱毛斑同士がつながっていくものなど、いろんな種類があります。
原因は様々で、何らかの自己免疫疾患がかかわっているとの考え方も有力です。自己免疫疾患のそもそもの原因としては、やはりストレスが強く関係しているのではないかと言われています。
AGAとの違いで分かりやすいのは、円形脱毛症の場合は
- ハゲの部分がくっきりしていること
- 側頭部や後頭部の毛も抜けること
- 眉毛や体毛が抜けることもあること
- 自然治癒するケースも多いこと
などです。
脂漏性脱毛症
ホルモンバランスの異常などが原因で、頭皮に皮脂がたまってしまうことがあります。そのせいで細菌が繁殖して毛根の方にも炎症が起こると、脱毛を引き起こすケースがあります。これが、脂漏性脱毛症です。
AGAとの違いと言えば、目で見ても分かるくらい、頭皮に皮脂が溜まっていたり、強いかゆみがあったりすることが挙げられます。また、この病気は比較的珍しいものなので、AGAと迷うこともそれほど多くないかと思います。
薬物性脱毛症
元々あった病気を治すための薬の影響で、髪の毛が抜けることもあります。それが、この薬物性脱毛症です。もっとも多いのが、抗がん剤による脱毛症ですが、リウマチやてんかん、痛風の治療薬ほか、脱毛が起こり得る薬剤は多数あります。
常用している薬があって、その副作用に「脱毛」が含まれていれば、薬物性脱毛の可能性があります。その場合は、薬をやめれば多少のタイムラグはあるものの、脱毛が止まることで判別できます。ただし、自己判断で薬をやめるのは危険です。まず主治医に相談しましょう。
瘢痕性脱毛症
事故によるケガや傷、やけど等によって脱毛が起こるものです。ケガなどの程度によっては、一時的な脱毛だけで済むものもあります。
一方、重度のケースだと毛根が死んでしまい、その後ずっと毛が生えない状態になってしまうものもあります。脱毛が起こるのはケガの部分だけなので、進行性のAGAとは区別がつきやすいものではあります。
ただし、ケガの部位や程度によっては紛らわしいこと、またX線治療の影響など外傷によるものではないケースもあるので、経過をしっかりと観察する必要があります。
粃糠性脱毛症
これは、ホルモン異常によって大量のフケが発生し、それが元になって頭皮や毛根に炎症が起こったために脱毛が生じるものです。脱毛に加えて、乾燥したフケで頭皮がガサガサになってしまっていれば、粃糠性脱毛症かもしれません。
ただし、これもAGAに比べれば稀な病気ですし、大量のフケという判断材料があるので、見分けはつきやすいです。もし粃糠性脱毛症かもしれないと思ったら、すぐに皮膚科へ行かれることをおすすめします。
感染症
感染症が原因で髪の毛が抜けてしまうこともあります。たとえば、真菌、梅毒、白癬などの感染症が、脱毛を引き起こすことが多いと言われています。
これらの脱毛は抜け方が一定ではなく、AGAのように徐々に生え際が後退するというようなものとは違うところが、判別のポイントでしょう。
感染症は放っておいては治りませんし、人にうつしてしまう危険もあるため、疑いがあるならすぐに病院に行きましょう。
髪の毛が抜ける病気には、こんなにもたくさんの種類があったのか!まったく、油断ならないぜ!
それぞれの病気に沿った治療をしないと、ますます悪化しかねないから注意してくれ!
セルフチェックの結果を踏まえて、症状に合った対策をしよう!
自身の薄毛がAGAかどうか、もしくは今は良くても将来的にAGAになるのかどうか、とっても気になるところですよね。
ご紹介したセルフチェックで、ある程度の目星がついたでしょうか。
いきなり病院でAGAと診断されるとショックも大きいかもしれませんが、こうして自分である程度の判断をして心の準備をしておけば、治療にも前向きになりやすいですよね。
でも、やはり重要なのは専門医の診断です。セルフチェックしてAGAの可能性が高いと感じたら、ぜひ病院に行きましょう。
まだ大丈夫と思った方も、生活習慣などに気を配るきっかけになれば良いですね。
【AGAを育毛剤で治療したい方はコチラ】
本当に効く育毛剤のカテゴリーをご覧ください。
なるほどな。
自分がAGAなのかチェックする方法があるんだな!
薄毛になった原因がAGAなのか、そうでないのか把握しておかないとな!
・・・私は薄毛の原因はAGAではないと信じているからセルフチェックはやらないけどな(震声)