あなたは頭皮の一部がピリピリしたり痛くなったりしたことはないですか?
このような頭皮トラブルは決して珍しいことではありませんが、放置すれば場合によっては厄介な後遺症が残ることもあるので要注意!
頭皮の痛みには原因解明とそれに合った対策が必要ですが、その症状はなかなか見分けにくいと言われています。
そこで本記事では、頭皮のピリピリと痛みのあらゆる症状と原因をまとめてご紹介しました。
殆どのケースは心配のないものですが、中には治療が必要な場合もありますので、ぜひ早期発見にお役立てください。
頭皮のピリピリと痛みは早期発見が肝心!その原因には色々あります!
- 突然のピリピリは頭皮神経痛
- ピリピリチクチクした痛みは帯状疱疹
- 押すと痛いのは頭皮の凝りが原因
- 頭皮の乾燥もピリピリや痛みがある
- ヘアカラーなどのトラブルも頭皮の痛みの原因
頭皮の痛みの種類は実に様々。なかなか判別しにくい頭皮の異状ですが、これからご紹介する症状を手がかりに原因を見つけて、早めに対策を立てましょう。
早め早めの対処が重要だから、しっかり症状を見分けてきちんと治そうぜ!ほっとけば薄毛や顔のたるみの一因にもなるっていうんだから、ヒーローとしても無視できない話だ。
急に頭皮がピリピリし出したら頭皮神経痛かも?症状の種類と対策!
偏頭痛はよく知られていますが、頭皮の痛みはあまり話題に上りませんよね。
でも「そう言われてみれば」と思い当たる方も多いはず。頭の中ではなく、頭皮だけが痛い症状は、どなたも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
その痛みの種類は様々ですが、急に頭皮の一部がピリピリ、キリキリ痛くなってきたらそれは頭皮神経痛かもしれません。
頭皮神経痛の痛みは間欠的なのが特徴
頭皮神経痛の症状は、刺すような痛みが数秒から数分のサイクルで何度も繰り返すのが特徴です。
我慢できないほどの激痛が首や目の奥まで及び、治った後も違和感やシビレが残る場合もあります。
偏頭痛との違いは、吐き気やめまいを伴わないことです。簡単な見分け方としては、痛む部位を指で圧してみるという方法があります。
①痛みのある頭皮を圧してみる
②強い痛みを感じる部分があれば頭皮神経痛
頭皮神経痛は痛む場所によって3種類に分類される
頭皮神経痛は、痛みの出る場所によって3種類に分類されます。
【小後頭神経痛】側頭部
【大耳介神経痛】耳の後側
このように頭皮神経痛は、痛む場所にも特徴があります。
くも膜下出血の検査を受ける場合もある
頭皮神経痛は決して怖い病気ではありませんが、病院で頭皮の痛みを訴えると、念のため検査を受けることになるかもしれません。疑われるのは以下のような病気です。
- 帯状疱疹
- 三叉神経痛
- くも膜下出血
- 脳腫瘍
- 椎骨動脈解離
以下のような検査が考えられますので、受診するなら設備の整った大きな病院が良いでしょう。
- 血液検査
- レントゲン撮影
- CT検査
- MRI検査
大きな病気でなければ一安心で、頭皮神経痛は数日から1週間程度で治るのが普通です。
頭皮神経痛の治療は神経内科かペインクリニックへ
しかし頭皮神経痛は再発・慢性化することもあります。痛みが治らない場合は、神経内科やペインクリニックを受診すると良いでしょう。鎮痛剤の処方の他、以下のような手段で痛みを抑えます。
- 鎮痛剤の処方
- 神経ブロック
- ステロイド薬の処方
- 鍼治療
頭皮神経痛の原因はいろいろある!
頭皮神経痛の原因は様々で、実は特定が難しいのです。鞭打ちや感染症、血行不良や肩こり・頭痛も一因です。
ストレスや生活習慣も関係しており、血行をよくするストレッチ、保温やマッサージでも症状の改善が見られる場合もあります。
それにしても頭皮神経痛の痛みはかなりキツイみたいだから気をつけなきゃな。痛む頭皮を圧してみて圧痛があるかどうかでも見分けがつくみたいだが、心配なら病院へ行った方がいいぞ。
頭皮のピリピリやチクチクにご用心!帯状疱疹は早期発見が重要!
頭皮にピリピリ感が生じる病気のひとつに帯状疱疹があります。治療には早期発見が何よりも重要ですので、以下にご紹介するこの病気の特徴をしっかり覚えてください。
帯状疱疹は体の片側に症状が出るのが特徴
痛みがある
皮疹が出る
水ぶくれができる
症状は人によってまちまちで、痒み程度で痛みの全くない人もいれば、我慢できないほどの痛みを感じる人もいます。
以下はmaruhoのサイトに掲載されている帯状疱疹の皮膚症状の経過です。
発疹が出てから3日以内に治療を受けることが大切!
怖いのは、発疹を虫刺されなどと勘違いしてしまうことです。
帯状疱疹は発疹が出てから数日中が早期治療のチャンスです。かぶれや虫刺されだと思い込んで数日間放置すると神経痛の後遺症が残ってしまう恐れがあります。3日以内に内服薬と塗り薬の処方をうけましょう。
帯状疱疹も頭皮痛を伴うので、頭皮神経痛と間違いやすいことにも気をつけましょう。
帯状疱疹の原因は水疱瘡ウィルスで再発はまれ
帯状疱疹の原因は過去に感染した水疱瘡ウィルスです。
体内の神経節に潜伏したウィルスが、免疫力が低下した時に活発化して帯状疱疹を発症します。再発はまれと言われており、普通は生涯1度きりしか発症しません。
治療方法は抗ウィルス薬の投薬で、痛みが強ければ鎮痛剤や神経ブロックの治療も行われます。
症状が悪化すると、治ってからも神経痛の後遺症が残ることがあります。これを帯状疱疹後神経痛といい、特に高齢者に多い症状です。
虫刺されや頭皮神経痛と勘違いして放置してると、後々まで後遺症の神経痛で痛い思いをするハメになるらしいぞ。気をつけないと薄毛を気にするどころじゃなくなるな。
圧すと痛いのは頭皮の凝り!顔のたるみの原因になるってホント!?
頭皮も凝るってご存知ですか?これは圧した時に鈍痛を感じることで確認できます。
頭皮神経痛とも似ていますが、頭皮神経痛の場合は何もしなくても痛み、頭皮の凝りは圧した時にしか痛みを感じないのが大きな違いです。
簡単にできるセルフチェック!頭皮の凝りの見つけ方
その部分を圧したり刺激した時に肩凝りのような鈍痛を感じるなら、それが頭皮の凝りです。これを利用してセルフチェックをしてみましょう。
以下の方法で、頭皮をくまなく指圧します。
①額のから頭頂部へ
②耳の後ろから後頭部へ
凝りを感じる部分があったら、その場でぐりぐり頭皮を動かしてみましょう。動きが悪く硬い感じがしたら、凝りが溜まっている証拠です。
頭皮の凝りの原因は毛細血管の血行不良
頭皮が凝る理由は肩凝りと同じで、その部分の血行が悪くなっています。
困ったことに、頭皮の凝りは痛み以外にも様々な症状を引き起こします。
血流と毛根の関係を表したイラストをご覧ください。
これを見ると、頭皮の凝りは毛根の栄養不足を招くことがイメージしやすくなると思います。
白髪や抜け毛・頭痛や顔のたるみの原因にも!
栄養不足の毛根は白髪や抜け毛につながり、地肌も老化させ遂には頭皮がたるんできます。そしてこれは顔のたるみと直結します。
頭皮と顔はひとつながりですから、頭皮がたるめば当然その下の顔の皮膚にも及ぶのです。
凝りは頭皮マッサージで改善しよう!
そこでおすすめしたいのが頭皮マッサージです。どこでもすぐに始めることができ、凝り解消と育毛と美容が同時に叶います。疲れがとれるのでリフレッシュにも最適です。
マッサージは先ほどのセルフチェックの要領でやってもいいのですが、頭にはツボがありますので、指圧も加えてみましょう。
- 百会(ひゃくえ) 頭頂部
- 太陽(たいよう) 目尻の外側
圧してみて「痛気持ちいい」のがツボにヒットした証拠。中指の腹でゆっくりと圧しては離すを数回繰り返します。
セルフケアだけでなく、お店でプロに施術してもらうのも効果的です。また市販の頭皮用グッズを求めてみるのもひとつの方法でしょう。
- ヘッドスパ
- アーユルヴェーダ
- 頭皮マッサージ用グッズ
- マッサージオイル
なんせ頭皮の凝りが原因で、最終的には毛が抜けたり顔がたるんだりするんだからな!これ以上老化しないために、俺もしっかり頭皮マッサージに励むことにするよ。やっぱヒーローもアンチエイジング対策しないとな・・・
頭皮の乾燥もピリピリの原因!放置すると抜け毛を引き起こすかも!?
あなたは頭皮がヒリヒリして突っ張ったり、シャンプーの度に地肌がしみたりしませんか?それは頭皮が乾燥して荒れている証拠です。他の頭皮トラブルとの違いを見分けて、適切に対処しましょう。
頭の表皮のトラブルで頭皮がヒリヒリしたりしみたりする
以下NIPROのサイトに掲載された画像をご覧ください。ここまでご説明してきた頭皮の痛みは、この図の表皮と真皮の両方に関わることでした。
そしてここから扱うのは、表皮限定のトラブルです。
同じピリピリでも、これからご説明する痛みは表皮だけに感じられる痛みで、地肌の荒れを伴うのが特徴です。シャンプーがしみたり、吹き出物やかさぶたができることもあります。
頭皮が荒れるとフケや脱毛に繋がる
また頭皮が乾燥して荒れると常在菌が繁殖し、炎症や痒みを引き起こして大量のフケが発生します。悪化すると最終的には脱毛に繋がる場合も。
対処法としては薬用シャンプーを使うほか、刺激を避けて体調を整えることが大切です。
- マイルドなシャンプーに変える
- シャンプーはぬるま湯でよく落とす
- ヘアカラーなどは控える
- 睡眠時間や食事に気を配る
フケを退治しようと洗浄力の高いシャンプーでゴシゴシやると、なおさら頭皮の荒れが加速します。フケがなかなか治らないのは、このような間違った対処法も一因です。
※※頭皮のフケが気になる方はこちらの記事へ
しつこい吹き出物は頭ニキビかも?
頭皮の吹き出物がなかなか治らず繰り返しできるようなら、それはアクネ菌による頭ニキビかもしれません。頭皮は皮脂腺が多く、元来ニキビのできやすい場所です。
皮膚科への受診も考えられますが、すすぎ残しのシャンプー剤やヘアカラーの刺激が原因の場合も。こちらも生活習慣やホルモンバランスなど、体内環境の乱れを整えることも症状改善につながります。
※※頭皮のニキビが気になる方はこちらの記事へ
体調管理や食事に気を配ることも大事だが、フケに効く薬用シャンプーを使ってみるのもよさそうだな!
ヘアカラー中の頭皮のピリピリは意外と怖い!アレルギーの可能性も?
自宅や美容院でヘアカラーの薬剤を使用中、頭皮がピリピリしたりしみたりすることってありますよね。
ある程度の痛みは我慢するしかないのですが、もしもアレルギーならば大変です。最後にヘアカラーに関する注意点をご紹介しましょう。
ヘアカラーがしみるのはアルカリのせい
ヘアカラー中のピリピリや痛みに繋がっていると考えられるのは以下の成分です。
- ジアミン(PPDAなど)
- アルカリ
- 過酸化水素
どなたもヘアカラー剤を塗布すると頭皮がヒリヒリしますが、体調や頭皮の状態によってはより強く痛むこともあります。
でもこのような不快感も、薬剤を流し去るまでの話。問題はアレルギーを起こすことです。
ヘアカラーのジアミンがアレルギーを引き起こす
ヘアカラー成分のジアミンは、アレルギーを引き起こしやすい成分として知られています。
アレルギーが怖いのはある日突然発症することで、それまではなんともなくても、次にアレルギーを発症しないとは断言できません。だから毎回パッチテストを行うことが推奨されているのです。
アレルギーは頭皮だけでなく、時には全身に症状が出ます。ショック状態に陥れば重篤な状態になることもあり、決して軽く考えてはいけません。
我慢して使い続けるとアレルギー症状が悪化するため、すぐに使用停止してください。
- 頭皮の痒み
- 頭皮や顔が腫れて赤くなる
- 全身に蕁麻疹が出る
ヘアカラーアレルギーを避けるための工夫
アレルギーを発症させないためには体調管理も重要です。また自分の皮脂で地肌を保護できるので、前日はシャンプーしないのもコツです。
- 生理前などホルモンが不安定な時期を避ける
- 頭皮が荒れたり吹き出物がある時は使わない
- 前日はシャンプーしない
以下のようなジアミンを含まない薬剤もありますが、染まり具合や効果の持続期間はやや劣ります。それにどんな薬剤でもアレルギーの危険性はゼロではありません。
- ヘナなど天然成分のヘアカラー
- ヘアマニキュア
アレルギーにならないためにはこの成分を含まない薬剤を使ったり、体調や頭皮の状態がよくない時は髪を染めないようにしようぜ。ま、俺にヘアカラーは必要ないがな。
頭皮のピリピリや痛みは原因を見つけて早めに対処しましょう!
頭皮がピリピリしたり痛いという症状は、つい見過ごされがちです。しかし頭皮神経痛には怖い病気が疑われることもあり、帯状疱疹だと治療の遅れが後遺症にも繋がります。
頭皮の凝りや荒れが悪化すれば脱毛しますし、ヘアカラーによるピリピリもアレルギーの危険性と無縁ではありません。
頭皮の健康を維持するには、それぞれの症状をよく理解し、それに合った対処法で早めに解決することが大切です。
頭皮のトラブルが怖いのは、原因はいろいろでも結局は毛根へのダメージに繋がり、最終的には抜け毛に至ることだ。一度毛が抜けると再生は難しいからな。お互い頭皮と毛根はセットで大事にしていきたいものだな。