「バナナを食べると髪の毛が増える」という噂を聞いたことはありませんか?そうなんです!実はバナナには発毛成分がたくさん含まれているのです。
そこでバナナの発毛成分について徹底的に調査し、バナナの成分と発毛との関係や発毛のメカニズムなどを紹介していきます。
バナナの「発毛成分」については、いくつかの大学でも研究されていて、発毛や抜け毛改善などに関連したことが報告されています。
これらの研究結果などを交えて、バナナの「発毛成分」のことをお話していきます。少しでもお役に立てればと思っています。
バナナの実には、驚くほどたくさんの発毛成分が含まれている!
バナナの実には発毛に関わる成分が豊富に含まれていると言われています。髪の毛の90%以上を構成しているタンパク質、そのタンパク質が髪の毛に成長するのを助けるビタミンやミネラルが、たくさん含まれているのです。
以下にバナナの実の成分名、バナナの実100g中の含有量、発毛に関して期待される効果の一覧を挙げてみましょう。
成分名 | バナナの実 100g中の含有量 |
発毛に関して 期待される効果 |
---|---|---|
炭水化物 | 22.84g | - |
脂肪 | 0.33g | - |
タンパク質 | 1.09g | 髪の成分 |
ビタミン | (μg~mg単位) | 髪生成の補助 |
ミネラル | (μg~mg単位) | 髪生成の補助 |
バナナの実のタンパク質は、ほぼ髪の成分と同じものナンデス!
バナナの実に含まれるタンパク質にもたくさんの種類があり、それぞれに働きは違っています。セプテムプロダクツによると、髪の毛の主成分であるタンパク質ケラチンは、18種類のアミノ酸が結合してできたものです。
髪の主成分のタンパク質ケラチン18種類のうち、バナナの実には17種類も含まれていて、残り1種類は体内に入ってからケラチンの成分に変わります。
つまり、バナナを食べると、非常に手軽に、髪の成分の多くの取る事ができるということなのです。以下にバナナの実と髪の毛のタンパク質を、並べて比較して見ました。
タンパク質 | 髪の主成分ケラチン (アミノ酸)含有率(%) |
バナナの実100g あたりの栄養価(mg) |
---|---|---|
グルタミン酸 | 14.8 | 152 |
アスパラギン酸 | 8 | - |
アスパラギン | - | 124 |
ロイシン | 9.1 | 68 |
イソロイシン | 2.2 | 28 |
ヒスチジン | 0.9 | 77 |
リシン | 2.6 | 50 |
アルギニン | 9.6 | 49 |
フェニルアラニン | 2.7 | 49 |
バリン | 4.7 | 47 |
セリン | 7.6 | 40 |
アラニン | 4 | 40 |
グリシン | 9.5 | 38 |
トレオニン | 7.2 | 28 |
プロリン | 3.7 | 28 |
シスチン | 16 | 9 |
チロシン | 3.1 | 9 |
トリプトファン | 0.7 | 9 |
メチオニン | 1 | 8 |
バナナの実には、髪に良いビタミン・ミネラルが豊富にアル!
これらにもたくさんの種類があって、それぞれに発毛効果の期待があります。
以下に、バナナの実に含まれていて、発毛効果が期待されるビタミン・ミネラルの名称と、バナナの実100g中の含有量の一覧を示します。
ビタミン ミネラル |
バナナの実 100g中の含有量 |
---|---|
ビタミンA相当量 | 51μg |
ビタミンB2 (リボフラビン) |
0.073mg |
ビタミンB5 (パントテン酸) |
0.334mg |
ビタミンB6 (パントテン酸) |
0.334mg |
ビタミンC | 8.7mg |
ビタミンE | 0.1mg |
カルシウム | 5mg |
マグネシウム | 27mg |
セレン | 1μg |
カリウム | 358mg |
ナトリウム | 1mg |
亜鉛 | 0.15mg |
バナナの実には髪の毛になるタンパク質と、髪に良いって言うビタミンやミネラルがいっぱいあるんだな!
バナナの実と髪の毛のタンパク質がほとんど同じだったなんて、すごいじゃないか!
バナナの実のタンパク質が、髪に成り、髪を生み出す!
生き物の身体を形作っているタンパク質は、およそ20種類のアミノ酸からできています。身体の部分によってアミノ酸の種類は違っていて、髪の毛の場合は18種類が使われています。
タンパク質が髪に成るといっても、食べたもののタンパク質がそのまま髪や他の身体部位になるのではありません。
もねペットクリニックによると、下記のように食べ物は消化する時に一旦アミノ酸に分解されて、体内に吸収された後にまたタンパク質となるのです。
バナナの実に含まれるタンパク質を構成するアミノ酸は、髪の毛を構成するタンパク質ケラチンのほとんど全てを含んでいます。また、髪の毛が成長しやすい環境を作り出しているアミノ酸もあります。
このため、バナナの実のタンパク質は、髪の毛の成長に良い材料がほぼそろっていることから、体内で髪が成長しやすい状況を作り出しているということなのです。
グルタミン酸の宝庫!髪の味方の昆布と同じ!
バナナの実のタンパク質中のアミノ酸で、最も多いのはグルタミン酸です。グルタミン酸は髪の毛のタンパク質ケラチンの、構成要素として最も多くを占めています。
バナナの実はグルタミン酸の宝庫と言え、グルタミン酸が多く含まれる食べ物としては、昆布が最も有名ですが、昆布と言うと、やはり髪に良いと言うことが一番で、髪の味方ということでしょう。
グルタミン酸が、髪の一番の成分であることはもちろんですが、他に次のような作用があります。
- 美肌効果
- 脂肪蓄積の抑制
- アンモニア解毒・利尿作用
- 脳の活性化
- 血圧降下
これらの作用の内、「美肌効果」は頭皮の健全な状態維持を意味し、「脂肪蓄積の抑制」は、頭頂部の薄毛の大敵の動物性脂肪を抑えてくれると考えられます。それ他の作用についても健康な身体を維持するもので、髪には良い作用と言えます。
アスパラギンで疲労回復!身体が癒され髪は生える!
バナナの実のタンパク質中のアミノ酸で、二番目に多いのはアスパラギンです。アスパラギンは体内に吸収されると、髪の毛のタンパク質ケラチンの、構成要素として8%位を占めるアスパラギン酸に変わります。
アスパラギン酸もグルタミン酸同様に、髪の成分としての役割は大きいのですが、他に次のような作用もあります。
- 疲労回復効果
- スキンケア効果
- アンモニア解毒
- 体調調整作用
疲労はストレスを生み、ストレスは髪の大敵となります。そのため、アスパラギン酸の「歩廊回復効果」は、髪の毛にはとても良い作用となるのです。
また、「スキンケア効果」は、グルタミン酸の「美肌効果」同様に、頭皮の健全な状態維持を意味し、その他の作用も、健康な身体を維持して髪には良い作用であると言えます。
ロイシンでストレス解消!そして髪は生えてくる!
ロイシンというアミノ酸も、髪の毛の成分として9%位を占め、バナナの実にも結構多く含まれています。分枝鎖アミノ酸に分類され、イソロイシンとバリンという仲間があって、これらも重要な髪の構成要素となっています。
ロイシンの作用には、以下のようなものがあります。
- 毛髪健康改善
- ストレス緩和
- 筋肉強化
- 肝機能向上
ロイシンは髪の成分である他、育毛効果があるとされています。また、脳内麻薬とも呼ばれるエンドルフィンに似た性質があり、ストレス緩和には大きな力を発揮します。
ストレスを緩和することで、脱毛や髪の成長の妨げになる状況を回避することができます。
ロイシンの一番の効果は、このストレス緩和にあると言えます。
他に、仲間のイソロイシンには疲労回復、バリンには肌のハリの保持など、髪や頭皮に良い作用があります。この3つの分枝鎖アミノ酸の摂取は、バランスが大事で、何かひとつだけ多く取ると、身体の不調を起こしてしまいます。
髪の毛の成分の摂取は、分枝鎖アミノ酸に限らず、どれもバランス良く取る事が肝心です。バナナの実にはこれらの成分が程よく含まれており、髪の毛にはとても良い食べ物なのです。
バナナの実には昆布と同じグルタミン酸が一番多く入っているなんて、うれしいじゃないか!髪の毛にいいからって、昆布ばかりも食ってはいられないからな!
バナナの実に疲労回復やストレス緩和の成分もあるなんて、すごいな!
バナナの実のビタミンとミネラルもまた、髪を生み出す大きな力!
ビタミンは、五大栄養素の内の3つ、炭水化物・脂質・タンパク質と同じ有機化合物です。身体の中では、タンパク質から生まれた酵素が、消化や代謝などのあらゆる生体活動に関わっています。
ビタミンには、この酵素を活性化するのに必要な補酵素となるものが多く有り、生体活動に欠かせない有機物化合物です。
一方、ミネラルは無機化合物で、これもまた生体活動には、重要なものとなっています。ビタミンとミネラルどちらにも、発毛効果が期待されるものがあり、髪を生み出す大きな力となっているのです。
以下に、バナナの実に含まれている、発毛効果が期待されるビタミン・ミネラルの名称と、髪に良いと期待される効果の一覧を示します。
ビタミン ミネラル |
髪に良いと 期待される効果 |
---|---|
ビタミンA | 細胞分裂の正常化 |
ビタミンB2 (リボフラビン) |
毛母細胞の分裂促進 |
ビタミンB5 (パントテン酸) |
皮膚の健康維持 |
ビタミンB6 | 細胞の生成・成長促進 |
ビタミンC | 髪・頭皮の健康維持 |
ビタミンE | 毛乳頭への栄養補給補助 |
マグネシウム | タンパク質合成 |
セレン | ビタミンC・Eと協調 |
亜鉛 | ケラチン合成補助 |
ビタミンB6が、タンパク質を髪にする手助けをする!
ビタミンB6は、ピリドキシン・ピリドキサール・ピリドキサミンを主な成分とする、生理活性物質です。血管や血液そのものに強く関わっていて、発毛にもかなり効果を発揮しています。
中でも、ビタミンB6の機能は、タンパク質を髪にする手助けなどのように、次のとおりたくさんあります。
- タンパク質代謝酵素の生産
- トリプトファンをビタミンB3に変換
- ビタミンB12の吸収
- マグネシウムと亜鉛の代謝促進
- エネルギーの生産
- 水分バランス調整
- 老化抑制DNAの合成
- 各種皮膚疾患の改善
- 赤血球生産
- 脳神経伝達物質の生産
このようにたくさんの機能があるからと言って、ビタミンB6を偏って取り入れても、発毛の効果は得られません。ビタミンB群をほどよくバランスを考えて摂取するのが良いです。
ビタミンB6は他のビタミンB群と一緒になって、毛母細胞の分裂を活発にし、髪の成長から脱毛のサイクルの中で、薄毛にならないようにしています。偏食すると、ビタミンB群が不足し、髪の成長が脱毛に追いつかなくなるため、薄毛になってしまいます。
また、ビタミンB6には頭の皮脂を少なくする効果もあります。頭皮を汚れたままにしておくと、毛穴のつまりが発生し、脱毛が多くなってしまいますが、ビタミンB6により頭皮の汚れは緩和され、毛穴をつまらせることも少なくなるのです。
ビタミンB5とビタミンB6が、脱毛症を改善した!
ビタミンB6については、ビタミンB5と比較して使って、女性のびまん性脱毛症が改善されたという、ポーランドのシレジア医科大学というところの臨床研究結果の報告があります。
びまん性脱毛症は、女性の広い範囲に広がった脱毛症のことで、男性型脱毛症のようなもので、研究でわかった効果は男性型脱毛症にも効くものと考えられます。
研究結果の要旨は、ビタミンB5の投与(服用)と、ビタミンB6の注射を、交互に繰返し行なったところ、びまん性脱毛症の症状が、ビタミン6注射後で改善されたというものです。
ビタミンB6を筋肉注射すれば、抜け毛を改善できるということです。これには、ビタミンB5との相乗効果も出ているものとも考えられます。
バナナの実には、髪に良いビタミンやミネラルもいっぱいだな!
ビタミンB5とB6は一緒に取れば良いようだし、とにかく、バランスよく食ってれば良いんだろうな!
バナナの皮にも発毛成分は含まれている!
ここまで、バナナの実の成分について、発毛効果があるのかどうかを見てきました。バナナのすごさはこれだけではなく、皮の部分にもたくさんの発毛効果成分が含まれています。
バナナの皮に含まれている発毛成分には、実に含まれているものと同じだったり、実とは異なるものもあります。主なものとしては、次のようなものです。
- トリプトファン
- ルテイン
- フィトステロール
トリプトファンは、髪を強くする効果があると言われています。髪を構成するアミノ酸のひとつで、実にも含まれますが、皮の方がより多く含んでいます。
ルテインは、ビタミンAになる成分の一つで、実にはその相当量の半分ほどを占めています。肌の健康維持に機能していて、髪に良いのは言うまでもありません。皮には、実よりも多く含まれています。
フィトステロールは、植物に含まれる化学物質で、コレステロールを減らすとされています。バナナの皮から抽出されたものは、シクロユーカレノンと呼ばれ、発毛に関わっていると考えられています。
バナナの皮のフィトステロールで発毛するメカニズム!
バナナの皮の成分で、発毛に関わっているとされる、フィトステロールのシクロユーカレノンというは、一体何なのでしょうか。
シクロユーカレノンは、シクロオイカレノンとも呼ばれ、コレステロールを低減することから、食品添加物・医薬品・化粧品などに使われています。
関西大学の「バナナ果皮からの抗がん活性成分の探索」という報告の中で、フィトステロールが5αリダクターゼ(5α-reductase)を阻害するということに言っています。このフィトステロールがシクロユーカレノンのことなのです。
つまり、シクロユーカレノンには男性の薄毛を促進させる酵素の5αリダクターゼを抑制する効果があるのです。
株式会社ヒロインターナショナルによると、前立腺肥大のメカニズムとバナナ果皮抽出物の作用は下記のとおりです。
人間の髪の毛はどんどん生え変わっていくもので、髪が生え成長し、やがて抜けていくという繰り返しです。
ここに5αリダクターゼのしわざで、髪が完全に成長しないまま脱毛していき、やがて薄毛になるという、悪循環が生まれます。この悪役5αリダクターゼをやっつけるのが、シクロユーカレノンなのです。
この成分を含むサプリメントがありますが、もっと身近にシクロユーカレノンを取り入れる方法があります。それはピューレにするという方法です。
トマトピューレというトマトを煮込んでペースト状にした料理ですが、パスタやピザなどによく使われます。同じようにバナナの皮もピューレにするのです。
バナナピューレの使い方は、いろいろ工夫してみてください。パンのペースト・和え物の材料・マッシュポテトと混合・ソースのベース・生果実との混合ジュース・カクテルの材料など様々考えられます。
バナナの皮にも発毛成分が入っているっていっても、皮はちょっと食えないな。
フィトステロールかシクロユーカレノンか知らないが、5αリダクターゼをやっつけてくれるんなら、ピューレでもなんでも食ってみるかな?
バナナには毛が抜けにくい環境を整える効果がある!!
以上、バナナの成分で発毛に期待ができるものの詳細を調べてみました。結果、大学の研究などによる話では、ある程度の発毛の効果は認められると思います。
「バナナには発毛を促す成分があるのか?」と聞かれれば、「髪そのもの・毛母細胞・頭皮・血管を強くし、毛が抜けにくい環境を整える効果が少し認められる」と答えることができます。
いずれにしても、バナナの発毛に期待ができると言われる成分は、他のいろいろな食べ物にも含まれています。
髪に良い成分は、バランスよく取り入れて、初めて効果を表わします。バナナに限らず、いろいろ取り混ぜて栄養成分を取り入れた方が良いのです。
発毛には、次のような「4つのK」が重要です。普段の生活の中で、発毛・育毛に効果がありそうだとなったら、無理をしない程度に試してみましょう。
- 健康(kenkou)的な食事:偏食による脱毛の防止
- 綺麗(kirei)な頭皮:毛穴の汚れによる毛髪の成長阻害の防止
- 規則(kisoku)的な生活:睡眠不足などによる脱毛の防止
- 気楽(kiraku)な考え:ストレスによる脱毛の防止
ウムッ!難しい話で完全に理解できなかった(笑)
とりあえずバナナを食ってれば毛が抜けにくくなるかもって話だな!
私の個人的な感想だと
★★☆☆☆
バナナが発毛に効果があるという信用度はこのくらいだな!
・・・既に多くの毛が抜けてしまった私には関係のない話だったな!
HAHAHA(泣)