牽引性脱毛症は、毎日の髪型が原因で引き起こされてしまう脱毛症です。つまり、女性なら誰でも発症する恐れがあるとも言えます。だからこそ、牽引性脱毛症について情報を知っておく必要があるのです。
牽引性脱毛症はどのような症状なのか、そして何が原因で引き起こされてしまうのかを紹介すると共に、牽引性脱毛症の予防策、そして自分で出来る改善法についても徹底解説していきましょう!
髪の分け目や生え際は要注意!牽引性脱毛症の症状とは
牽引性脱毛症の症状は、髪の一部が薄くなってしまうというものです。
牽引性脱毛症が見られやすいのは、次の場所です。
- 分け目
- 生え際
生え際の中でも、こめかみ、そして前髪の境目の脱毛が特に多く見られます。
全体的に薄毛になっていく【びまん性脱毛症】、そしてストレスなどが原因で引き起こされる【円形脱毛症】とは異なる症状が出る、ということは押さえておきましょう。
他の薄毛とは症状が違うということは覚えておきたいものだな。
女性なら誰でも発症する可能性が!?牽引性脱毛症の原因をチェック
では、なぜ牽引性脱毛症になってしまうのでしょうか。
髪を引っ張ることが原因となるため、以下の点に心当たりがあれば牽引性脱毛症になってしまうリスクがあると考えられます。
- いつも同じ場所で髪を結んでいる
- ずっと同じ分け目
- エクステの使用
- ヘアアイロンの使用
これらの要素は、女性であればほとんどの人が思い当たるかもしれません。
つまり、牽引性脱毛症は女性なら誰でも発症してしまう可能性があると言えるのです。
これらがどうして牽引性脱毛症を引き起こすのか、その理由を1つずつ見ていきましょう。
いつも同じ場所で髪を結んでいる
同じ場所できつく髪を結んでいる、引っ張っている状態が続けば、当然その部分に集中した負担がかかってきます。
それが続けば、徐々に引っ張っている生え際等にダメージが蓄積され、牽引性脱毛症を引き起こしてしまうのです。
髪を引っ張ってしまう髪型として、ポニーテール、三つ編み、編み込みが代表的ですが、いつも同じ髪型にしているという人は気を付けておきたいですね。
ずっと同じ分け目
女性は、自分に似合う髪型、自分が魅力的に見える髪型を日ごろから意識していますよね。お気に入りの髪型が見つかれば、毎日同じ分け目になってしまうことも少なくないでしょう。
いつも分け目が同じだと、紫外線などのダメージを受ける場所がいつも同じということになり、分け目部分の頭皮から薄毛になっていく可能性があるのです。
特に、2つ結びなど分け目を強く引っ張るような髪型は、分け目部分が牽引性脱毛症になってしまう恐れがありますので気を付けたいですね。
エクステの使用
エクステを使用することも、牽引性脱毛症の原因です。エクステは、手軽に髪色を変える、髪の長さを変えることができるので人気となっていますが、髪の一部に強く別の髪を結びつけることになるので頭皮に負担がかかってしまいます。
髪を強く引っ張っている状態にありますので、牽引性脱毛症の原因となりうる、ということは覚えておきたいですね。
ヘアアイロンの使用
ヘアアイロンを長期間使用しているのも、牽引性脱毛症に繋がります。髪をはさんで引っ張ることが、頭皮へのダメージや抜け毛に繋がるのです。
髪を引っ張ることが牽引性脱毛症に繋がる、そのことをしっかりと把握し、普段から注意するようにしておきましょう。
牽引性脱毛症は、オシャレ女性の敵と言えるかもしれないな。
牽引性脱毛症改善・予防のポイントはヘアスタイルチェンジ!
牽引性脱毛症の改善、予防法として、2つの方法が挙げられます。
- ヘアスタイルを変える
- 頭皮マッサージをする
髪型を変えれば、同じところに負担をかけることがありません。また、負担をかけないよう、髪を強く引っ張る髪型を避けるようにしておきましょう。
また、牽引性脱毛症は、血流が悪くなって髪が育たないことも原因です。
ですから、頭皮マッサージで血流を促してあげれば、牽引性脱毛症を改善、予防することができます。
牽引性脱毛症を隠したい…目立たないヘアスタイルをチェック
薄毛になってしまった部分が元通りになるには、ある程度時間がかかってしまいます。その間、薄毛の部分を隠したい、目立たなくしたい、そう思う女性も多いはずです。
そんなときは、ヘアスタイルで薄毛を隠してみましょう。
- 前髪・トップにボリュームを出す
- 分け目を変える
- ターバンやリボンなどのヘアアクセサリを使用する
牽引性脱毛症の薄毛は、部分的なものですから、ちょっとした工夫で隠すことができますよ。
薄毛を隠す髪型について更に詳しく知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
部分的な脱毛は隠す方法もある。まずは色々な髪型を試してみると良いだろう。
症状が進んでしまったらクリニックで治療するという選択も!
進行してしまった牽引性脱毛症は、自分自身で症状を改善させるのが難しくなります。そのときは、クリニックで治療をしましょう。
牽引性脱毛症の治療法としては、主に次の2つの方法が挙げられます。
- 発毛治療
- 植毛治療
それぞれの治療法について、簡単に紹介していきましょう。
発毛治療
発毛治療としては、育毛メソセラピーがあります。育毛メソセラピーは、頭皮に直接有効成分を注入して発毛を促す治療法となります。
- アミノ酸
- 成長因子
- ビタミン
これらの成分を注入する事で、発毛を促すのです。育毛メソセラピーは、どのような原因の薄毛にも効果がある治療法です。男性、女性問わず、行うことができる治療で、高い発毛効果が期待できます。
注入する際に痛みを感じる場合もありますが、クリニックによっては麻酔を使用する、針を使わず注入するなど、様々な方法を取り入れているので、クリニックの情報をチェックするようにしたいですね。
育毛メソセラピーについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事も見てみてくださいね。
植毛治療
自毛植毛は、自身の髪を薄毛部分に埋め込む治療法です。
自毛植毛の最大のメリットは、定着すれば自身の髪として成長してくれるという点です。
治療費用は高額になりますが、牽引性脱毛症のように部分的な脱毛であれば費用も比較的抑えられます。
植毛治療について興味がある方は、こちらの記事もオススメですよ。
悩んでいても症状が進むだけだ!早めにクリニックに行くことを勧めるぞ。
頭皮に負担をかけないことが牽引性脱毛症に対する最大の予防策!
牽引性脱毛症は、髪を引っ張られることで髪が抜ける、血流が阻害されて髪が十分に成長しないということが原因です。
まずは頭皮に負担をかけないようにすることが大切なので、普段から髪型を変える、分け目を変える、頭皮マッサージをすることを心がけておきましょう。
牽引性脱毛症が進行すれば、クリニックでの治療が必要となってしまいます。まずは予防、そして発症したら早めの対処を意識しておきたいですね。
症状が気になる場合は早めにクリニックへ行く、これも大切だぞ!