育毛剤とは?その効果・使い方や使った後の注意点まとめ!
人づきあいや仕事、恋愛をしていく中で、どうしても見た目は重要なファクターとなってきます。その際、男性の天敵となるのが薄毛でしょう。
薄毛を解消するべく、育毛剤の使用を検討している人も少なくないはずです。しかし、育毛剤は正しく使わなければ思うような効果が得られないものです。
育毛剤にはどのような効果があるのか、発毛剤とは何が違うのか、いつまで続ければ良いのか、どう使うのが最も効果が得られるのか、知っておきたい育毛剤情報を徹底解説していきます!
毛を生やす効果はない!?育毛剤の効果と発毛剤との違いとは
薄毛対策は?と聞かれれば「育毛剤!」と答える…これは、非常に多くの方が納得出来る回答でしょう。
しかし、多くの方が誤解といいますか、知っているようで実は知らない、というポイントがひとつあります。
それは「育毛剤と発毛剤は違う」ということなんです。
※当サイトでは「育毛剤」という言葉が世間で認知されている言葉ですので、発毛剤を含めて育毛剤としてランキングやカテゴリーを設けさせていただいております。
育毛剤は「頭皮環境を良くし育毛を促す」ためのもの
育毛剤の主な役割は、次の2点です。
- 今生えている髪を太くする
- 頭皮環境を整えることで抜け毛を防ぐ・髪の成長を促す
育毛剤は、今ある髪と頭皮の状態を整えることで、抜け毛を防ぎしっかりと太い髪が生えるようにする効果があるものなんです。
では実際育毛剤に使用されている成分には、どのような効果があるのでしょうか。育毛剤であるチャップアップを例に、一部ご紹介していきましょう。
成分 | 効果 |
---|---|
オウゴンエキス | 男性ホルモン抑制剤 |
センブリエキス ニジンエキス |
末梢血管拡張剤 |
アミノ酸 ギリシン アラニン |
栄養補給剤 |
ヒオウギ抽出液 オドリコソウエキス |
保湿剤 |
グリチルリチン酸2K ローマカミツレエキス アルニカエキス セイヨウキズタエキス ローズマリーエキス |
消炎剤 |
オウゴンエキス ニンジンエキス |
抗菌材剤 殺菌剤 |
オウゴンエキス ヒキオコシエキス クロレラエキス |
頭皮代謝活性化剤 |
他にも多くの成分が使われていますが、期待できる効果としてはこれらの要素が挙げられます。
頭皮の炎症を抑える、保湿をする、代謝を促す…これらの成分を頭皮に塗ることで、頭皮環境を整えて発毛・育毛に良い土壌づくりをしていくのです。
そのため広告表現でも「医薬品を装ったような広告」は処罰の対象となるんです(ちなみに医薬品は治療を目的としていますので、明確に効能を表記することが出来ます)。
ですので、「副作用があっても発毛効果が欲しい」のであれば育毛剤ではなく、次にご紹介します「発毛剤」を使用するほうがいいと言えるでしょう。
発毛を望むなら発毛剤!発毛効果が認められている成分とは
育毛剤は髪を生やすものではなく、髪が健康に生えるような頭皮環境をつくるためのものである…ということはおわかりいただけたかと思います。
対して、「発毛剤」は「発毛促進効果」が認められた成分が含有された「医薬品」であり、AGA治療のために使われる薬と言えるでしょう。
もし、発毛効果を望むのであれば発毛剤を使用するようにしましょう。現在、発毛効果があると正式に認められている医薬品扱いの成分は、以下の通りです。
- フィナステリド(プロペシア)
- ミノキシジル
- デュタステリド
発毛剤の製品としては、リアップが有名ですね。こちらは医薬品となりますので、薬局で購入する際には薬剤師による問診を受ける必要があります。
また、医師の処方箋がないと購入できない薬も多いです。AGA治療のためにクリニックに行った際に処方される薬がそれに当たります。
発毛剤は発毛効果は高いものの副作用もあるため、未成年は使用できない薬が多い点も育毛剤との違いと言えるでしょう。
発毛剤は発毛効果があるが副作用も!
薄毛対策の第一歩としていきなり発毛剤を使用することを推奨しません。
主な理由は
- 発毛剤に含まれる成分には副作用がある
- 育毛剤で薄毛対策が可能な可能性がある
ミノキシジルやプロペシアなどには副作用があり、副作用の無い育毛剤でも薄毛対策ができるかもしれないのに、いきなり副作用のある発毛剤を使用するのは勿体無いと思うからです。おすすめできる育毛剤ランキングやチャップアップの特集記事を是非、ご覧ください。
育毛剤よりも効果が弱いのが「養毛剤」
そして、マイナーではあるものの、育毛剤より効果が弱い「養毛剤」もあります。
薬機法の分類で言えば「化粧品」にあたり、どちらかと言えばフケやかゆみをなくす、頭皮を清潔に保つといった、こちらも頭皮環境を整えるためのものです。
発毛効果はほぼ期待出来ないと言ってもいいですが、育毛剤と同様に頭皮環境を整えることで毛が太くなったり生えてくる、ということはあると思いますので使用に意味がない、ということはありません。
育毛剤・発毛剤・養毛剤と薄毛対策や薄毛治療のためにどれを使えば良いのか?などの情報を下のおすすめ記事にてしっかりと解説していますので、興味がある方はぜひご覧ください。
発毛を望むのなら発毛剤を使わないと意味がないということか…。すべて育毛剤だと思っていたぞ。
使おうと思ったときが始め時!?育毛剤の効果的な使い方
育毛剤はいつから始めれば良いのか、どの状態になってから始めるのが良いのか、それを悩んでいる人もいるかもしれません。実は、育毛剤にいつから使えば良い、という基準はありません。言ってしまえば、使おうと思ったときが始め時なのです。
特に、育毛剤は頭皮環境を整えることを目的としていますので、薄毛になる前に、普段から使用していても逆にハゲてしまう…というようなことにはなりません。
健康な頭皮・毛髪を作ることが出来ますので、今は薄毛に悩んでいなくても使うことになんら問題はないと言うわけですね。
育毛剤の効果を発揮させるために守りたいポイント3つ
ただし、育毛剤の効果を最大限に発揮するためには、その使い方が重要となってきます。ポイントとしては、次の3点ですね。
- 洗髪後(頭皮が清潔な状態)に使用する
- 夜寝る前に使用する
- マッサージを併用する
まずは、頭皮を清潔にしてから使用するようにしましょう。
また、夜寝る前の使用が良いとされているのは、日中だと汗で流れてしまう可能性がある為です。しっかりと成分を浸透させるようにしましょう。
塗布する量はきちんと守ろう!マッサージをプラスすると○
「たくさん塗布すれば塗布するほどOK」と思っている方が時々いますが、育毛剤(発毛剤)はきちんと指示された量のみを塗布するようにしましょう。
育毛剤であれば大きな副作用が出ることはありませんが、副作用がある発毛剤の場合、適量を超えて塗布することで副作用が出やすくなってしまう可能性も0ではないからです。
育毛剤を頭皮へ塗布した後は、頭皮をマッサージするようにしましょう。特に難しいことはありません。頭頂部・側頭部を重点的に、1分間ほど指先で揉むようにマッサージをすればOKです。
せっかくの育毛剤ですから、その効果を十分に発揮できるよう正しい育毛剤の使い方が丁寧に解説されているこちらの記事を読んで、使い方をしっかりとマスターしておくようにしたいですね。
面倒なら遠慮したいが、清潔な頭皮に使用しマッサージをするということぐらいであれば忙しい私にも難しいことではない!
育毛剤の効果、この私が最大限に引き出してやろうではないか!
育毛剤はどのくらい続ければ良いの?まずは半年が目安!
今気になっている薄毛が解消されることを期待して育毛剤を使い始めるというケースが多いわけですが、実際使用を始めてからどのくらい続ければ効果を実感できるようになるのでしょうか。
育毛剤を使ってみたいとは思えど、全然効果がでないとなるとちょっと…と考える方も少なくないと思います。そこで、このトピックでは「育毛剤はどのくらいで効果が出始めるのか」「育毛剤の使用を辞めたらどうなるのか」について触れていきたいと思います。
すぐに効果が出ることは少ない。まずは半年程度様子見を
もちろん育毛剤の効果に個人差はありますが、その効果が表れるのは早くても1か月程度かかります。
基本的には、6か月ほど継続して使用し、様子を見るようにしておきましょう。
ドラッグストアで購入できる発毛促進効果を持つ医薬品「リアップ」であっても、最低6ヶ月の使用を推奨しています。より効果の低い育毛剤であれば、それ以上の時間がかかるとなってもおかしくはなさそうですね。
頭皮環境がそんなに悪くなければ早めに効果を実感出来るでしょうし、元々の頭皮環境が悪ければまず環境がよくなるのを待たなければいけないため、効果が実感出来るのは遅くなるでしょう。
ただ、発毛剤でも効果が出にくいケースもあります。クリニックでは一番効果が出る成分を試験してくれるところもありますので、確実に薄毛を治したい方はクリニックで相談するのがベストですね。
効果が出たら使用を止める、だと薄毛に戻る可能性も
では、もし育毛剤の効果を実感できた場合、すぐに使用を中止しても良いものでしょうか。
これは、リバウンドと呼ばれています。育毛剤によって頭皮環境が改善されている場合は、使用をやめることで以前の頭皮環境に戻ってしまう可能性があります。
今まで外部から与えられていた血行促進、消炎、抗菌効果がなくなってしまうわけですから、当然とも言えます。根本的な点が改善されていなければ、リバウンドを引き起こしてしまうわけですね。
育毛剤を使用して何らかの効果を得られたという場合は、育毛剤があるからこそ改善されている状態にあるということを認識しておきましょう。
育毛剤は、一度使用した場合はずっと継続して使用する意識が重要となると言えますね。
ただ、育毛剤の使用をを止めても薄毛に戻ることはなかった、育毛剤をやめたら前よりも髪の毛がフサフサになった…という話もありますので、ある程度自分が満足出来るとこまできたら思い切って一度使用を中止し、様子を見てみるのは悪いことではないでしょう。
継続しているとお金がかかる…いい方法はないの?
とはいえ、ずっと継続して育毛剤や発毛剤を使用するとなるとかなりの金銭的な負担がかかることは間違いありません。
仮にクリニックでAGA治療を行った場合の値段は、外用薬のミノキシジルであれば1ヶ月で約1万円程度、プロペシア(内服薬)であれば8000円程度が平均でしょうか。これら薬の価格に診療代がプラスされます。
半年くらいで止められるのであれば薄毛を解消出来るのですからそう高くない、と思う方も多いでしょう。しかし、それが2年、3年…となるとかなりの出費になります。
よく植毛手術やカツラは高額と言われていますが、こういった育毛剤(発毛剤)は終わりが見えない分、かかる価格も青天井になってしまう可能性も秘めていると言えます。
しかも、AGA治療は「自由診療」に含まれるため保険が適用されず、医療費が10割負担になるわけです。これがAGA治療が高額になってしまう理由のひとつですね。さらに、自由診療となるとクリニック側が自由に価格を設定できる点も高額になりがちな理由と言えるでしょう。
ただし、その薄毛に何かしらの原因があり、その治療として薄毛治療を行える場合は保険が適用される可能性もあります。また、円形脱毛症は免疫疾患に入りますので、皮膚科での治療に保険が適用されます。
薄毛治療で保険を適用させたい、保険とAGA治療の関連をもっと知りたいという方の為の記事もございますので、治療を始める前に目を通してみるのもアリだと思います。
金銭的負担を軽減するため、中には発毛剤を個人輸入で購入している人もいるようです。…が、個人輸入はトラブルになりやすく、また自分の頭皮の環境がよくわかっていない状態で副作用がある発毛剤を使用するのは非常に危険です。
確かに安く購入できるかもしれませんが、リスクもかなり高い方法ですので控えておいたほうがいいでしょう。
しかし、それで効果が得られているということは、やはり育毛剤のおかげということになるわけだ。育毛剤に感謝をする気持ちを忘れずに、生涯を共に過ごしていこうではないか!
育毛剤の使用で体に悪影響が!?知っておきたい副作用
育毛剤は、医薬部外品ということで基本的に強い作用を持つ成分を使用していません。しかし、効果のある成分が含まれている医薬品である発毛剤を使用する場合は、その副作用に注意しなければいけません。
AGA治療の代表「ミノキシジル」「フィナステリド」にも副作用が
発毛効果がある成分のうち、代表的な2つの成分の副作用を紹介しておきましょう。
成分 | 副作用 |
---|---|
ミノキシジル | 動機 めまい 倦怠感 不整脈 むくみ 体重増加 |
フィナステリド (プロペシア) |
精力低下 肝機能障害 不妊 前立腺がん |
やはり、強い効果を持つ医薬品には相応の副作用があるということですね。ですから、使用してはいけない人というのもいます。
- 妊婦
- 低血圧もしくは血圧を下げる薬をすでに服用している(ミノキシジル)
- 女性(フィナステリド)
特に、プロペシアを服用した場合、服用をはじめて1ヶ月は献血も不可ですので、献血が趣味…という方は少ないかもしれませんが、注意してください。
なぜ発毛剤には副作用があるの?その理由
なぜこのような副作用や、使用してはいけない人がいるのか…というと、元々こういった発毛促進効果がある薬は、育毛・発毛のために作られたものではないからなんです。
薄毛治療によく使われるミノキシジルですが、これはもともと高血圧の薬として開発されたものです。つまり、本来の効能としては「高い血圧を下げる」ものなんですね。
プロペシアに含まれている「フィナステリド」という発毛成分は、元々は「前立腺肥大症」や「前立腺がん」という病気の治療薬として開発されたものです。
そのため、育毛剤を使用した際にたまに出てくる「頭皮のかぶれやかゆみ」「熱感」といった副作用とは全く違う副作用が出る可能性もあるわけですね。
こういった育毛剤や発毛剤の歴史がもっと知りたい!という方はぜひこちらの記事をご覧ください。ヨーロッパで古くから使用されている「飲む育毛剤」も紹介されていますよ。
いくら歴史があるとはいえ、副作用が怖いという方は多いでしょう。しかし副作用のリスクがある分効果が高いとも言えるので悩ましいところです。
育毛剤や発毛剤を選ぶとき、使用するときには、次の点をしっかりと確認しておきましょう。
- 使用されている成分
- 医薬品なのか、医薬部外品なのか
- 副作用や禁忌事項はあるか
育毛剤は長期で使用することが基本です。だからこそ、使用前の理解・確認が重要となります。
もし育毛剤を使用して何らかの副作用が生じた場合は、ただちに使用を中止して速やかに医療機関を受診するようにしてください。
副作用が怖いなら医薬品ではなく医薬部外品の選択を
発毛効果がある成分が含まれた医薬品である育毛・発毛剤でなければ、発毛効果はありません。しかし、強い作用をするために上記のような副作用もあるのです。
しかし、医薬部外品であれば作用が穏やかである分、副作用のリスクも低くなります。
- 天然成分配合
- 無添加・無香料
このような育毛剤もあります。まずは頭皮環境を整えて様子を見たい、初めての育毛剤で強い成分は不安である、という人にお勧めです。
■副作用が気になるけど育毛剤は使いたい!そんな方におすすめの記事へ
副作用がない育毛剤のランキングはこちら
どのような副作用があるのかをしっかりと理解し、使用する必要があるというわけだな。何かあれば、すぐに病院に行くようにしておかねば。
育毛剤は正しい使い方を知ることで最大限の効果を引き出せる!
育毛剤と言っても、発毛効果が期待できる成分が含まれているとは限りません。育毛剤と発毛剤は全く別のものであり、育毛剤の主な役割は頭皮環境の改善です。それぞれの違いをしっかりと理解することから始めましょう。
また、育毛剤は効果を高めるための使い方も重要となります。清潔な頭皮にしっかりと成分を浸透させるよう、育毛剤使用後はマッサージをすることを習慣づけておきましょう。
育毛剤の成分は、医薬部外品であれば穏やかな作用のものですから、大きな副作用があるわけではありません。ただし、医薬品の場合は動機・不整脈・肝機能低下といった副作用を引き起こす恐れもあります。
育毛剤を使うにあたって、正しい知識を身に付ける事、そして正しい使い方を知る事をしっかりと心がけておきたいですね。