大手携帯会社であるドコモ・au・ソフトバンクの3社の社長に、ある共通点があることを、みなさんはご存知ですか?
その共通点とは、3人とも髪が薄いことなんです。言われてみれば確かに、と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は、『野心家の人は薄毛になりやすい』という説があります。日本経済を引っ張っていると言っても過言ではない、大手携帯3社の社長が全員薄毛だという事も納得かもしれませんね。
しかし、単なる偶然とも考えられます。そこで、社長の毛髪事情と経営状況に何か関係はあるのか、検証すると共に、海外の社長たちはどうなのかについても紹介していきましょう。
大手携帯3社の社長は本当に薄毛?それぞれ比較しよう
大手携帯会社3社の社長は、全員薄毛です。では、どのように薄毛なのか、実際に確認してみましょう(会社名の50音順)。
auの社長「田中孝司」さんをご紹介
auは、高品質で信頼のある通信サービスや、社会的価値があるサービスを提供することによって、豊かなコミュニケーション社会を実現することを目指している携帯電話会社です。
料金プランでは、『電話カケ放題プラン』や『データ定額サービス』などがあります。
auの社長は、田中孝司さんです。
前髪が薄くなっているのが、写真からわかりますね。全体の髪の毛の量は少なくはないのですが、おでこが広くなっている印象です。
田中社長は、2010年に社長に就任しており、社長としての経歴はまだ長くはありません。KDDIの前身となる会社の頃に入社した、元技術者の社長です。
世界の2大スマートフォンと言われるシリーズの取り扱いを始めたり、固定回線とセットで利用すれば3つの会社のなかで最も安いプランとなる『auスマートバリュー』を提供したりするなどの方針で、業績を伸ばしています。
自身は携帯電話のプロであると考えながら、経営を行っている人です。
ソフトバンクの社長「孫正義」さんを紹介
ソフトバンクは、国内にとどまらず、世界に向けて豊かさ・喜びを提供すること、世界の未来に貢献することを目指している携帯電話会社です。
料金プランには、『ホワイトプラン』と合わせて、利用の仕方によってはよりお得になる『スマ放題』もあります。スマ放題の場合、国内通話が24時間無料ですし、データの繰り越しも可能です。
ソフトバンクの社長は、孫正義さんです。
・ 少し守りに入りかけている 己を恥じ入る。 もっと捨ててかからねば。 ・ by 孫正義
髪の毛が、全体的にかなり後退しているのがわかります。
孫社長は、1981年にソフトバンクを創業していますので、社長歴はかなり長いと言えます。一時期、病気によって社長職を退き、会長の立場になっていましたが、その3年後に社長職に復帰しています。
この方は、技術者から社長になったのではなく、最初から社長としての立場にあった人です。長い経験を生かして、海外の通信関係の会社を買収するなどの、積極的な経営を行っています。また、国内でも買収を行い、グループを大きくしています。
仕事に対しては、とにかくあらゆる方向から考えることを大切にし、脳がちぎれるほど考えるということを働く上での極意と捉えています。東日本大震災の時には多額の寄付を行うなど、事業家としての面だけではなく、他人を思いやるあたたかい一面も見せています。
ドコモの社長「加藤薫」さんをご紹介
ドコモは、安心で安全、そしてより豊かな社会を実現することを目的とした携帯電話会社で、人と人をつなぐ手段である通信や、コミュニケーションを確保することに努めています。
ドコモの料金プランは、『カケホーダイ&パケあえる』です。これは、誰と何度電話をしても国内通話なら料金がかからない、家族でパケットをまとめることができるなどの内容となっています。
ドコモの社長は、加藤薫さんです。
髪の毛自体は多く見えますが、生え際のあたりが薄くなってきているのがわかります。
加藤社長は、2012年に社長に就任しており、社長としての経歴は3社の社長の中で一番短くなっています。ドコモの前身となる電電公社の頃に入社した、元技術者の社長です。
国内の、通信関係ではない会社の買収を行ったり、通信販売に力を入れたりと、携帯電話のみにとらわれるのではなく、幅広い視線から経営を行おうとしています。
一番薄毛なのは、ソフトバンクの孫社長!
ご紹介した通り、大手携帯会社3社の社長が全員薄毛であることはご理解いただけたと思います。
さらに、3社の社長の髪を比較してみると、一番薄毛なのはソフトバンクの孫社長でしょう。次がauの田中社長で、ドコモの加藤社長が最も薄毛ではないことになります。
ちなみに、年齢が上がれば薄毛になりやすいのでは?という疑問もあるでしょうから、年齢からも検証しておきましょう。年齢は、ソフトバンクの孫社長が一番若く、auの田中社長は孫社長の1歳年上、ドコモの加藤社長は孫社長の7歳年上です。
確かに、大手携帯3社の社長は薄毛傾向にあると言えるようだ。
そして、年齢が上だから薄毛であるとは言えないことは興味深い。
しかし、偉く凄いはずの社長が薄毛というのは若干切ない気が…しないでもないよな。
社長の薄毛と経営状態には関係がある!?純利益が多い会社とは
各会社の社長が薄毛になっているのかどうか、1社ずつ確認していきました。そこで、次に社長の薄毛と経営状態には何か関係があるのかを検証してみましょう。
純利益が一番多かったのは、社長が最も薄毛のソフトバンク!
大手携帯会社3社のうち、2015年3月の時点での純利益が一番多かったのは、ソフトバンクです。
決算報告の内容は、下記の通りです。まずは、それぞれの金額を確認してみましょう。
会社名 | au | ソフトバンク | ドコモ |
---|---|---|---|
売上高 | 4兆5,731億円 | 8兆6,702億円 | 4兆3,833億円 |
営業利益 | 7,412億円 | 9,827億円 | 6,390億円 |
純利益 | 4,279億円 | 6,683億円 | 4,100億円 |
次に、この金額が、前期と比較してどう推移しているのかを、合わせて確認したいと思います。
会社名 | au | ソフトバンク | ドコモ |
---|---|---|---|
売上高 | 5.5%増 | 30.1%増 | 1.7%減 |
営業利益 | 11.8%増 | 8.8%減 | 22.0%減 |
純利益 | 32.9%増 | 28.5%増 | 11.8%減 |
ソフトバンクとauは前期よりも純利益が増えていますが、ドコモは減っています。auは、純利益が前回と比較して32.9%増加しており、過去最高となっているなど、勢いが出てきています。
さらに、各会社の主な営業活動、つまり本業である携帯によるもうけを表す営業利益でも、ソフトバンクが1位になっています。
純利益・営業利益共に、多い順にソフトバンク・au・ドコモとなっていて、それがちょうど社長の薄毛が進んでいる順になっています。そう考えると、社長の薄毛と経営状況には関係があると言えそうですよね。
契約の獲得状況を表す数字では、ドコモが一番という結果に!
先ほど、純利益ではソフトバンクが一番だと言いましたが、実はそれを契約の獲得状況を表す契約純増数を基準に見てみると、状況が変わります。
純利益を見たのと同じ、2015年3月の時点の純増数を見ると、下記のグラフのようになっています。
これによると、ドコモが1位で、次いでau、3位がソフトバンクということですね。
そのため、今の段階では総合的にはソフトバンクの経営状況が良くても、今後勢力が変わってくる可能性は十分あり得ます。利益と社長の薄毛の関係も変わってくるのかもしれません。
経営状態に喜ぶか、薄毛に悩むのか…
いや、しかし会社が順調なのは何よりだな!
社長の髪が薄いのは日本だけではない!海外の携帯会社の実情
調べてみると、社長の髪が薄いのは日本の携帯会社に限らないことがわかりました。世界各国の主要な携帯電話会社の社長にも、実は薄毛の人が多いのです。
そこで、世界にはどのような携帯電話会社があり、社長の髪の毛はどのような状態なのか、見てみましょう。ここでは、世界的に利用者が多い携帯電話会社を紹介しています。
海外では、企業の代表となるのは最高経営責任者(CEO)ですので、各携帯会社のCEOの髪の毛の状態について確認したいと思います(会社名の50音順)。
ウィンペル・コミュニケーションズ(オランダ)のCEO「Jean-Yves Charlier」氏
ウィンペル・コミュニケーションズは、本社がオランダにある携帯電話会社です。ロシアにある通信会社と、ノルウェーにある携帯キャリアが共同で出資して設立した、合弁会社となっています。
CEOは、Jean-Yves Charlier氏です。
生え際のあたりが、ほんの少しだけ薄くなっているようにも見えますが、薄毛ではないと言えばそうも見えるという感じです。
オランジュ(フランス)のCEO「Stephane Richard」氏
オランジュは、フランステレコムという大手通信事業者の傘下の携帯電話会社です。
CEOは、Stephane Richard氏です。
この方は、前の方がかなり薄毛になっていることがわかります。
テレコム・イタリア・モビーレ(イタリア)のCEO「Marco Patuano」氏
テレコム・イタリア・モビーレは、テレコム・イタリアという大手通信事業者から分離した携帯電話会社で、TIMという略称で親しまれています。
CEOは、Marco Patuano氏です。
この方は、全く薄毛ではありません。
バーティ・エアテル(インド)のチェアマン「Sunil Bharti Mittal」氏
バーティ・エアテルは、インドにある電気通信会社で、エアテルのブランド名で携帯電話通信事業も展開しています。インドの国内で、利用者の数が一番多い会社です。
バーディ・エアテルでは、CEOではなくチェアマンという呼び方をします。
チェアマンは、Sunil Bharti Mittal氏です。
前髪のあたりが、薄くなっている印象を受けますね。
ベライゾン・ワイヤレス(アメリカ)のCEO「Lowell McAdam」氏
ベライゾン・ワイヤレスは、ニュージャージー州に本社がある携帯電話会社で、アメリカ国内で、利用者の数が一番多くなっています。
ベライゾン・コミュニケーションズというアメリカの大手電気通信会社と、イギリスのボーダフォンが共同で出資して設立した、合弁会社です。2014年6月の時点で、契約者数が1億2千万人を超えていました。
CEOは、Lowell McAdam氏です。
全体的な薄毛ではないですが、生え際のあたりが薄くなってきているのが、おわかりいただけると思います。
ボーダフォン(イギリス)のCEO「Vittorio Colao」氏
ボーダフォンは、イギリスに本社がありますが、イギリス国内だけではなく、多くの国にまたがって事業を展開している携帯電話会社です。
現段階で、26の国に子会社を持っています。
CEOは、Vittorio Colao氏です。
一見髪が多いように見えますが、生え際のあたりが薄毛になりつつある印象を受けますね。
海外の携帯会社のCEOにも薄毛が多い!
海外の携帯会社7社について見てみましたが、どう思われましたか?薄毛のCEOが多いことが、おわかりいただけたのではないでしょうか。
7名の中で、薄毛ではないとはっきり言い切れるのは1人だけで、後の人は薄毛になりつつあったり、薄毛が進んだりしています。
このことから、髪が薄いのは日本の携帯電話会社の社長に限ったことではないと言えますね。
日本だけではないということは、やはり何らかの因果関係があるということか。
これは興味深い発見であることは間違いないな!
社長の薄毛は努力した結果!?生活習慣の乱れが要因に
これまで、日本の大手携帯電話会社3社の社長全員が薄毛であること、また海外の携帯電話会社のCEOも、多くが薄毛であることを見てきました。
実際にそうなのだから、社長やCEOは薄毛になりやすいと考えられますね。しかし、それでも偶然なのではないかと思われる方もいらっしゃることでしょう。
実は、社長やCEOが薄毛になりやすいというのは、ただの偶然なのではなく、それを裏付ける理由があります。それは、野心を持って努力していると、薄毛になりやすい生活になってしまうからなのです。
では、それはどういうことなのか、具体的に確認しましょう。
なぜ薄毛になりやすい?社長に必要とされる能力から考えよう
社長とはどのような仕事を行うものでしょうか。そして、その仕事を行っていくためには何が必要になるのか、それを考えていけば、社長が薄毛になりやすいとされる要因が見えてきます。
社長として仕事をし、会社の経営状態を良くするためには、下記のような能力が必要とされています。
- ストレスに耐えられる精神力を持っている
- 会社の方向性に関して、決断力を発揮できる
- 広い人脈作りができる
ストレスに耐えられる精神力が必要だということは、逆に考えれば、社長になるとかなりのストレスがかかると言えます。
また、会社の方向性を決断するためには、会社の状況や自分の業種に関するものなど、あらゆる知識が必要となります。そのためには、勉強も欠かせないということです。
さらに、広い人脈作りをするためには、付き合いも大切です。これには、自社の社員との関わりも、他社の人間との関わりも含まれています。多くの人との関わりを持つことも、社長としてとても大切なことなのです。
社長の生活は、薄毛になりやすい生活習慣に当てはまりやすい!
なぜ社長として必要とされる能力を持つことが薄毛に繋がってしまうのか、それは社長の生活環境と関係があります。
これまでの研究から、薄毛になりやすいのは、下記のような生活をしている人だと言われています。
- ストレスがたまる
- 髪を洗わない・整髪料がついたままの状態で寝る
- シャンプーをすすぐ時間が短かい
- 食生活が偏っている
- 睡眠不足になっている
先ほど、社長になると、かなりのストレスがかかることを確認しました。そのため、ストレスに耐えられる精神力を持っていることが求められているわけです。
しかし、いくらストレスに強くても、ストレスにさらされる機会が多いほど、どうしてもストレスがたまりやすくなってしまいます。
また、会社に関する様々な決断をするために、いろいろな勉強をしていると、どうしても時間がかかってしまいます。そのため、睡眠不足になりがちですよね。
また、時間が無いので、シャンプーを適当にしてしまったり、髪を洗わない日ができたりということにもつながる可能性があります。
それから、人脈作りのために頻繁に付き合いをしていると、外食が増えて食生活が偏ります。夜遅くまで出ていたら、それが原因で睡眠不足になることもありますね。
会社の経営状況を良くしたい、会社を大きくしたいという野心を持っている人ほど、よりいっそう頑張ります。そうなると、薄毛になりやすい生活習慣に、ますます当てはまりやすくなるのです。
実は、起業後10年以内に、30%前後の会社が廃業していると言われています。その中で、会社の経営を安定させることは、かなり大変なのです。社長業というのは決して楽なものではないわけですね。
野心家の社長は、薄毛さえもネタにしてしまうこともあります!
無理をしがちで、薄毛になった社長が、自身の薄毛を気にしているのかどうかというと、実はあまり気にしていないのではないかと思えるエピソードがあります。
それは、ソフトバンクの孫社長に関するものです。孫社長は、時々薄毛をネタにして、顧客の心を惹きつけるような発言をしています。
大手携帯会社3社の社長の前髪が薄いことを、3社のエリアが広がっていると表現した内容に対して、ツイッターで『エリアの広さで負けるわけにはいかない』と返答したこともあります。
また、髪の毛の後退がハゲしいと突っ込まれたことに対しては、『髪が後退しているのではなく、自分が前進しているのだ』と返答しています。
薄毛を直す努力はしているのかと言う問いに対しては、『ハゲは病気なのではなく、男の主張だ』と返しています。
他にもよく取り上げられる発言がいくつかありますが、孫社長の、このようなユーモアを交えた言葉が、人々の心を掴んでいるのです。
薄毛さえも、自身の特徴の一つにしているのかもしれませんね。
確かにストレスも多いだろうし睡眠時間や栄養の摂れた食事をとることも十分ではないかもしれないな。
頑張れば頑張るほど、薄毛になる要因を増やしてしまうことになるのか…。
大手携帯会社の社長は全員薄毛ですが、それは野心の現れです
確かに、大手携帯会社の社長は全員薄毛でした。しかし、それは、会社の経営を安定させたいという野心を持って頑張っている結果で、頑張れば頑張るほど薄毛になりやすい生活習慣になるという理由があるのです。
そう考えると、薄毛であることを悲観する必要はないと思えます。薄毛は努力の証、野心の現れと言っても過言ではないでしょう。それを逆手にとって、ユーモアを交えて言葉にすることで、経営に有利に生かしている社長もいることですしね。
薄毛をどう捉えるかは人それぞれですが、それをネタにできるくらい前向きに捉えていれば、薄毛を気にしなくてすむかもしれません。
ウム!薄毛と電話会社との因果関係があるとは思えなかったが、面白い話だったぞ。
こういう人達が頑張っているから、携帯電話が使えるんだな!
ありがたやぁーありがたや!