仕事やプライベートでパソコンやスマートフォンを使用するという事が当たり前になり、目の疲れ、かすみなどの症状を感じている人は増加しています。これらの症状は眼精疲労によるものです。
眼精疲労は、目に症状が出るだけではありません。頭皮にも影響を及ぼし、薄毛の原因となってしまうこともあるのです。目が疲れただけで薄毛に?と驚く人も多いのではないでしょうか。これが本当なのです。
眼精疲労によってなぜ薄毛が起こるのかだけでなく、眼精疲労はなぜ起こるのかについても、原因と対策をご紹介していきましょう。
眼精疲労で薄毛になる!?2つの原因をチェック
眼精疲労と聞けば目の疲れであることは分かるかと思いますが、実は薄毛も眼精疲労によって引き起こされてしまう症状の1つだという事を知っていますか?
眼精疲労と薄毛、一見関係ないように思えますが、実は深いかかわりがあるのです。眼精疲労で薄毛になる原因は2つです。
- システイン不足による毛髪の栄養不足
- 血流不良による毛髪の栄養不足
それぞれの原因について、詳しく紹介していきましょう。
疲労回復で消費される成分が毛髪の構成成分!?システインの役割
毛髪を構成している主成分はケラチンと呼ばれるたんぱく質です。
このケラチンが不足すれば毛髪の生成時に十分な栄養供給が行われず細く弱い髪になるのです。
ケラチンはシステインと呼ばれる物質によって合成されているわけですが、システインと眼精疲労の関係について東京AGAアールズクリニックで以下の様に紹介されています。
目の疲労回復のためにビタミンB群やL-システインといった栄養素が消費されます。
ビタミンB群やL-システインといった栄養素は髪が育つのに必要な栄養素なので、大量に消費されると抜け毛が増え薄毛に発展する恐れがあります。
眼精疲労を回復するためにL-システインが消費されることで毛髪への栄養供給が不十分になってしまうため、薄毛に繋がってしまうという事なのです。
疲労回復の為に必要な成分が、髪を構成する成分と一緒だとは驚きですね。目が疲れれば疲れるだけ、髪を作るための成分が失われてしまうというわけです。
血行不良で栄養不足に!?頭皮の血行と髪の関係とは
眼精疲労と一緒に、肩こりや首の疲れを感じることも多いと思います。それは、体の血行が悪くなることによって引き起こされている症状です。肩や首が血行不良になっているということは、当然頭皮も血行不良になっている可能性が高いと言えます。
頭皮が血行不良になると、毛髪に十分量の栄養を送ることが出来なくなってしまいます。必要量の栄養が得られなければ、髪の成長に影響が出てきてしまうのです。
眼精疲労を引き起こす原因の1つが血行不良ですから、眼精疲労の人は薄毛になってしまうリスクがある状態だと言えます。
毛髪に十分な栄養が供給されないと、健康な髪が作られず抜けやすい髪になってしまう
眼精疲労が薄毛の原因になり得るという事を、しっかりと認識しておきましょう。
眼精疲労が薄毛の原因だとは!眼の疲労回復のために髪の栄養が使われてしまうなんて恐ろしいことだ…
血行不良も髪への栄養を不足させてしまうのだな。覚えておかねば。
眼精疲労になってしまう3つの原因をチェック
そもそも、眼精疲労とはどのような病気なのでしょうか。眼精疲労の主な症状を挙げてみましょう。
- 目のかすみ、痛み、乾燥
- 頭痛、嘔吐
- 肩こり、倦怠感
- 食欲不振
人によって起こる症状、その重さが異なり、重症になると自律神経失調症やうつ病になってしまう可能性もあるため、眼精疲労は決して軽視してはいけない病気です。
眼精疲労になってしまう原因として、パソコンやスマートフォンの長時間利用が挙げられるのは知っているかと思います。しかし、眼精疲労の原因はそれだけではありません。
- 睡眠不足
- ストレス
- 度数の合っていないコンタクトレンズやメガネの使用
これらも眼精疲労の原因であると言われているのです。
睡眠不足は目の疲労回復を阻害する!
睡眠不足は、ストレスの原因にもなります。次で紹介しますが、ストレスが眼精疲労の原因になることもあるのです。しっかりと良質な睡眠をとることは、身体だけでなく目の疲れを予防するために大切なポイントとなりますね。
ストレスで自律神経が乱れることが眼精疲労に繋がることも
ストレスを感じるということは、身体に様々な影響を与えます。その1つが眼精疲労です。ストレスを受けると、自律神経が乱れて交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまいます。それが、血流の悪化を引き起こし、目の疲れへ繋がるのです。
また、ストレスを感じると精神的な緊張状態となり、ドライアイになりやすいとも言われています。ドライアイの患者の多くには眼精疲労の症状があるのでドライアイを防ぐことも重要です。
度数の合わないメガネは目の調整力を弱めてしまう原因に
度数の合わないメガネが、どうして眼精疲労に繋がってしまうのでしょうか。メガネやコンタクトは、どうしても度の強いものになりがちですよね。
遠くのものははっきりと見えるかもしれませんが、遠くを見るために矯正されたメガネで近いものを視るとなれば、当然それを調整している目に負担がかかってしまいます。
度の合わないメガネ等を使えば目本来が持つピントの調整機能を弱めてしまうことになるので、近視や遠視が更に進んでしまう可能性もあるのです。
また、目にかかる負担が大きくなれば目の健康そのものが害され、結果として頭痛や肩こりといった症状が起きてしまう恐れがあります。
度数の合わないメガネ、コンタクトをしながら長時間のパソコン作業、スマホ、テレビゲームをしてしまうと、知らないうちに目に負担をかけて眼精疲労へとつながるということですね。
メガネやコンタクトレンズを使用する際には、いつ、どのような目的で使用するのかについて医師や検査技師と相談し、きちんと度数の合ったメガネを使用することが望ましいですね。
眼精疲労と疲れ目は別物!?知っておきたいその違いとは
眼精疲労のことを単純な疲れ目だと考えている人も多いかもしれませんが、そうではありません。疲れ目と眼精疲労は、まったく違うものなのです。
眼精疲労について、日本眼科学会のウェブサイトでは次のように紹介しています。
眼精疲労の定義
眼を使用するお仕事を続けた結果、眼痛・かすみ・充血などの症状がおき、更に頭痛・肩こり・吐き気などの全身症状がでること。
休息や睡眠をとっても完全に回復しない状態をいいます。
眼精疲労は、疲れ目が進行することでちょっと目が疲れたな、と感じるぐらいでは眼精疲労とは言わず、ただの疲れ目なのですね。眼精疲労は、人によってとても重たい症状を生じる場合もあります。
眼精疲労にならないよう、疲れ目のうちに原因を改善しておくようにしたいですね。
しかし、疲れ目が悪化したものが眼精疲労なのだろう?それなら疲れ目のうちに改善しておくようにすれば良いではないか!
眼精疲労にならないための4つの対策をご紹介
眼精疲労が薄毛に繋がってしまうということであれば、まず眼精疲労にならないようにすることが薄毛対策になるとも言えます。そこで、眼精疲労の予防方法をご紹介しておきましょう。
眼精疲労、疲れ目の予防方法
■眼精疲労、疲れ目の予防方法
・定期的に眼を休める。
・蒸しタオルで眼を暖めて血行をよくする。
・眼の周り(あくまでも周りです)をマッサージする。
・遠くをみて眼の筋肉の緊張を和らげる。
普段パソコンやスマートフォンを使用する時に、これらの対策を行う事で眼精疲労を防ぐことが可能となります。長時間同じ姿勢で居続けることは、血行が悪くなる原因になるのです。
仕事中や外出先ではマッサージをしたり蒸しタオルを利用したりすることは難しいかもしれませんから、1時間に1分ぐらい休息を取って遠くを見る、体を動かすよう心掛けると良いでしょう。
何か1つでも、定期的に続けることが出来る眼精疲労予防法を行っていきたいですね。
十分な睡眠をとり、ストレスを貯めないようにし、目が疲れないようにすることが、眼精疲労を予防する上で重要なのです。
目の血行促進にはストレッチが効果的!簡単なその方法とは
目の血行が滞る、筋肉が固まってしまう、これが眼精疲労の原因となるのであれば、それを予防すればOKですよね。そこでオススメなのが、目のストレッチです。
特に、パソコン作業をすると目が乾燥しがちになり、ずっと近くを見ていることでピントの調整力も落ちてしまいます。このストレッチ方法は、仕事の合間でも簡単に行えるものですから、是非覚えておきましょう。
上下左右に視線を動かす
目をぐるぐる回す
まずは、片目ずつ閉じるウインクをしてみましょう。左右交互に行うのが基本ですが、最初はリズミカルに、スピードを上げる、スピードを落とす、これをそれぞれ10~20回程度行うようにしましょう。最後に、数回両目をギュッと閉じて開けばOKです。
上下左右に視線を動かす際は、斜め上、斜め下、横を左右3秒ずつ行います。あとは、上下を3秒ずつ見るようにして、最後に視線を中央に動かし鼻を見つめるようにしましょう。視線を大きく動かすことが、筋肉をほぐすことに繋がります。
最後に目をぐるぐる回すわけですが、こちらは左右2~3周ずつ行えば良いですね。
いずれのストレッチも、目の筋肉を動かすことがポイントとなっています。
目の筋肉を動かそう
目の筋肉を動かすことは血流促進にもつながりますし、眼精疲労の対策にもなれば眼精疲労からくる薄毛の予防にもなるわけです。ちなみに、眼精疲労の解消目的で頭皮マッサージを行うこともあります。
頭は顔、首に繋がっていますから、頭皮の血流を良くすることで、目の周りだけでなく首や肩の血行も促されるのです。
また、眼精疲労による頭痛は血流が悪くなることで引き起こされるものですから、頭皮のマッサージをすることでその症状を和らげることにも繋がります。
更に、眼精疲労によって血流が阻害され薄毛のリスクが高まっている場合は、頭皮マッサージをすることで毛髪への栄養供給が促され、強く健康な髪を育てることにもなりますね。
目の周りのストレッチ、頭皮マッサージは、是非普段の生活に取り入れるようにすると良いでしょう。
※血行が良くなるマッサージ方法はコチラ
まずは眼精疲労にならないことが必要なのだな。
予防方法はすぐにでも実践できそうなものばかりだ。
これなら忙しい私でも無理なく続けられるだろう!
眼精疲労は薄毛の原因!目が疲れないような生活を心がけよう
眼精疲労で毛髪に必要な栄養が不足する、血行不良になることが薄毛に繋がってしまいます。
眼精疲労にならないよう、長時間パソコン画面やスマートフォン画面を見続ける、夜更かしをして睡眠不足になる、度数の合わないコンタクトレンズやメガネを使用するということは避けましょう。
ちょっとした休息を取る、目の周りをマッサージするなど自分で出来る対策をチェックし、普段から心がけて眼精疲労にならないよう気をつけましょう。
もし眼精疲労になってしまった場合は、システインが不足しないように食事で取り入れる、頭皮の血行が悪くならないよう首や肩残りをほぐすなど、薄毛対策をしておきたいですね。
OH~まさか目を酷使すると薄毛に繋がるとは思わなかったぜ。
ブラックでひたすら目を酷使している私には、目もとい耳が痛い話だな。眼精疲労によって起きる症状が、すべて私の身に起きているぞ!(涙)
ハァ~故郷に帰りたい。