寝グセは、髪のお悩みの中でも比較的軽い問題です。そのせいか、余り深刻に考えない方が殆どかもしれません。でも朝の忙しい時にスタイリングに時間を取られるなど、寝グセって案外やっかいですよね。
それに実は毛髪の為にも、寝グセはあんまり良くないと言われています。知らない間にあなたの髪や地肌に負担がかかっているとしたら、これは決して軽い問題ではありません。
健康な毛髪の維持のためにも、あなたの寝グセを根本から解決する方法をご紹介しましょう!
原因究明!意外と知られていない寝グセのメカニズム
それにしても、寝グセってどうしてついてしまうんでしょう?それにあの頑固さ!一度クセがついてしまうと、ブラシを入れたくらいではどうにもなりません。
誰でも一度は困ったことのある、この頑固な寝グセのメカニズムを解明してみましょう。
原因は水分だった!髪が乾く瞬間にクセがつく?
寝グセがついてしまうのは、水分を含んだ髪が乾く瞬間。
この時に髪が固定されていると、なかなか取れない頑固なクセがついてしまうのです。
パーマネントほどではありませんが、それなりに強い結合なのでそう簡単には取れません。
お風呂に入った後、「まだ髪が半乾きだけど眠いから寝ちゃおう!」なんて人はいませんか?これでは寝グセをつける為に寝るようなものですよ。
睡眠中の汗も寝グセの原因!?
でも髪をちゃんと乾かしてから寝ても、寝グセがつくことがあります。それは睡眠中に汗をかくからです。
頭皮の汗の水分も、寝グセを引き起こすには十分です。頭と枕と密着している部分は、汗や熱気がこもりがち。これがもう一度乾く時、髪に頑固なクセがついてしまいます。
汗っかきの人は、暑い季節には寝室の温度管理にも気をつけましょう。これは寝苦しさを避ける為だけでなく、髪に変なクセをつけない為でもあるのです。
寝グセは髪を傷めてるってホント?
でも朝起きたばかりの髪が突っ立っているのは、実は髪に健康なハリのある証拠。髪が弱ってコシが無くなると、もはや寝グセもつかなくなってしまいます。でも喜んでばかりはいられませんよ。
濡れた髪はクセもつきやすいのですが、同時にとても傷みやすい状態です。
それに湿った頭皮は、細菌が非常に繁殖しやすくなっていることをご存知ですか?
つまり寝グセのつきやすい状況は、同時に髪や頭皮の健康にも好ましくない状況だと言えるのです。
汗っかきも気をつけろ!汗で寝グセがつくことだってあるんだぞ。
でも正直、寝グセがついてる間が花だ。お前ら、今のうちにしっかりケアしとけよ!
困っているのは自分だけ?寝グセのつく人つかない人
実は寝グセには個人差もあります。同じように寝ていても、朝のスタイリングにそれほど苦労しない人も。この差はどこから来ているのでしょう?
日本人の2/3は寝グセになりやすい!?
元々髪に癖のある人は、寝グセもつきやすいんですよ。実は日本人の3人に2人は癖毛だという調査結果が出ています。
完全にまっすぐな髪の人はむしろ少数派。天然パーマという程ではないにしろ、どなたもある程度は癖毛なんですね。つまり、それだけ寝グセに悩む人が多いということになります。
5〜15cmの長さの太い髪質は寝グセになりやすい?
柔らかい髪質よりも、しっかりした太い髪の方がクセはつきやすくなります。
しかも一度ついたクセがなかなか取れません。また髪の長さも関係しています。寝グセのつきやすいのは、5〜15cmくらいの長さ。ちょうど男性のヘアスタイルによく見られる長さですね。
このくらいの長さの髪はとても寝グセが目立つので、朝のスタイリング時に鏡の前で大格闘している方も多いのではないでしょうか。
あなたの寝グセは枕が原因かも?
また枕だって無関係ではありません。髪の毛が頭部の重みでプレスされることが寝グセの一要素ですから、柔軟性のない硬い枕ほどクセはつきやすいのです。
また高すぎる枕は、寝ている間に頭がズレたり落ちたりしますから、そのせいで変なところにクセがつく可能性もあります。
硬くて高い枕も寝グセの元だ。特に寝相が悪い奴は気をつけないと、朝の頭がとんでもないことになるぞ。
これで安心!あなたの寝グセを元から絶つ方法とは?
では寝グセにならないためには、どうすればいいのでしょう?そのためには、寝グセの原因を徹底的に排除する必要があります。
シャンプー後の髪はちゃんと乾かそう!
一番大切なのは髪を完全に乾かすこと。寝グセを元から経つにはこれに限ります。
しかし自分ではちゃんと乾かしているつもりでも、実は髪にはまだ水分が残っているのをご存知ですか?そこで、できているようで案外できていない「髪を完璧に乾かす方法」をご紹介しましょう。正しい髪の乾かし方は全2段階です。
・吸水性の高い清潔なタオルを使う
・髪の上から頭皮をマッサージするように水気をとる
・髪の根元と頭皮にまで風が行き渡るように乾かす
・根元が概ね乾いたら、毛先に向かって風を当てる
通気性の良い柔軟な枕を選ぼう!
枕の選び方も重要ポイントです。高い枕や硬い枕がよくないことはご説明しましたね。自分に合う適度な低さと、ゆったりした大きさも枕選びのポイントです。
また睡眠中はどんな人でも一定量の汗をかきます。通気性の悪い枕では、頭部の汗が蒸れて寝グセの原因になります。
また自分に合わない枕を使っていると、寝苦しさから寝相が悪くなる傾向があります。その結果、枕が外れて変な所に寝グセがついてしまうかもしれません。健康な睡眠のためにも、良い枕選びは欠かせませんね。
コットン、羽毛、羊毛などの天然素材がおススメ!
テンピュールなど低反発系の素材がおススメ!
適度に湿気を逃してくれるのは、やはり天然素材のものです。一方で低反発系の枕は、頭の形に沿って変形してくれるので、髪を圧迫せず高い寝グセ防止効果が期待できます。
でも気になるのが通気性。そこでそれを補うために、しっかりしたコットンの枕カバーを選ぶというのも枕選びの工夫の一つです。
意外と凄い!ヘアネットの威力
昔ながらのヘアネットも、寝グセ防止には威力を発揮します。ヘアキャップとも呼ばれ、様々なタイプのものが市販されています。
百均でも見つかりますので、一度使ってみてはいかがでしょう。殆どの商品はネット状なので通気性に問題はありませんが、入浴後はよく髪を乾かしてから使うようにしてください。
枕選びも大切だ。安眠は体と髪の健康維持のためには欠かせないからな。スーパーヒーローはお気に入りの枕で今日もスッキリ・・・ま、髪の方は犠牲になっちまったがな。
朝のスタイリングが簡単に!寝グセ直しの三種の神器
でも気をつけていても、朝起きたら寝グセがついてたなんてこともあります。そんな時にも、一発で直せる方法を知っていれば慌てずに済みますよね。
そこで、忙しい朝でも短時間で寝グセを直す方法をご紹介しましょう。寝グセ直しの三種の神器は、ドライヤー、蒸しタオル、寝グセ直しウォーターです。
第1段階:髪に十分に水分を行き渡らせる
最初にご説明した通り、寝グセが頑固なのは髪の中で水素結合(髪の内部の結合)が起こっているから。これを元に戻すには、もう一度髪を濡らすことが必要です。
つまり寝グセ直しとは、以下のようなことをやっていることになります。
スタイリングとは
・・・水素結合が切れてしまい、形を自由に変えられる状態(濡れた髪)を形を決めて乾かすこと。
髪に形がつくのは、髪が乾いた時(水素結合ができたとき)です。
でも髪の表面に手で水をつけるくらいでは、水素結合を切ることはできません。
寝グセを直すには、髪の根元に至るまでしっかり水分が浸透することが必要です。
髪に水を行き渡らせるアイテムとは?
寝グセ直しの第1段階は、髪に十分に水分を行き渡らせること。これが寝グセ直しを成功へ導くための最大の秘訣です。そのために必要なのが、寝グセ直しウォーターと蒸しタオルです。
寝グセ直しウォーターは市販でお好みのものを選んでください。ただの水でもいいのですが、より浸透しやすい成分になっており、スプレー式で使いやすいので忙しい朝にはおススメです。色んな商品が出ていますが、いずれも安価です。
商品名 | 特徴 |
---|---|
サクセス寝ぐせ直しふんわりボリュームウォーター | ボリュームアップ効果も |
ギャツビー寝ぐせ直しウォーター | タバコ・汗のニオイがつかない |
ウーノスーパーヘアウォーター | イオンバランスで浸透性アップ |
さらに蒸しタオルを使うともっと効果的です。タオルを濡らして絞り、あればジプロックに入れて電子レンジで1分程度。これを寝グセ部分に当て、髪の束の根元まですり込むようにします。
これで第1段階は完了!水素結合が解けて、髪はまた柔らかい状態に戻っています。次にこれを乾かすことで、一気にクセを取ってしまいましょう。
第2段階:髪を乾かしてスタイリング
と言っても、水分の浸透によってもうほとんど寝グセは解決したも同然。後はドライヤーを当てながら、いつも通りのスタイリングをしてください。
コツとしては、顔の正面に向かってではなく、頭の後ろ方向から風を当てることです。また風の方向は、上からではなく下からが基本です。
風の方向 | ドライヤーの送風口の方向 |
---|---|
下から上へ・後から前へ | 顔と同じ方向・後頭部に風が当たるイメージ |
忙しい朝には、寝グセ直しウォーターが活躍する。これに蒸しタオルをプラスすれば完璧だ!後はドライヤーで乾かすだけでバッチリだぞ!
朝のお悩み!寝グセの解決は髪の健康にもお薦めです!
寝グセがなくなれば、朝のスタイリングがとっても楽になります。でもそれだけではありません。毛髪と頭皮の健康という観点からも、寝グセ予防は大いに役立ちます。
髪を濡れたままにすると、髪が痛むだけでなく、頭皮が蒸れて細菌が繁殖する恐れも。髪をきちんと乾かして、清潔で通気性の良い枕で寝グセを予防しましょう。
それが、あなたの大切な髪の健康を守ることにも繋がりますよ。
寝グセをなんとかするには、やっぱり洗った後のドライヤーが一番大事ってわけか!
面倒だけど、毎日ちゃんと乾かさなきゃダメか…。
って、オレはもう寝グセどころか毛が無いんだった!寝ぐせがついてた頃が懐かしいゼ…(涙)